不動産売買・投資

不動産売却に向いている土地、向いていない土地の特徴とは?

土地の売却を検討している方は、改めてその状態を確認してみましょう。
なぜなら、世の中には売却に向いている土地とそうでない土地があるからです。
状態を確認すれば、それが売却前にわかります。
ここからは、どのような土地が売却向きで、どのような土地が向いていないのかなどについて解説したいと思います。

不動産売却に向いている土地の特徴

主に以下の特徴を持っている土地は、売却に向いていると言えます。

・立地条件が良い
・面積が広すぎない
・整形地
・接道が南方にある

立地条件が良い

規模の大きな駅やバス停、ショッピング施設などが近くにあったり、犯罪の発生が少なかったりするエリアの土地は、ニーズが高いため売却に向いています。
また、病院や学校などの公共施設が近くにある土地も、これから住宅を建築しようと考える買い手が付きやすくなるでしょう。

面積が広すぎない

面積が広ければ広いほど、売却に向いていると考えている方もいるかもしれませんが、それは間違いです。
なぜなら、あまりに広すぎると、住宅を建築する際に土地を持て余してしまったり、価格が高くなったりすることを懸念して、買い手が付きにくくなるからです。
買い手にとって本当に魅力的なのは、程良い広さの土地です。
具体的には、都市部で30~40坪程度、郊外で50~70坪程度の土地がベストです。

整形地

形状が正方形や長方形に整えられている整形地も、売却には向いていると言えます。
なぜかと言うと、整形地は住宅を建築する際のデッドスペースができにくく、効率的に使えるためです。

接道が南方にある

接道が南方にある土地は、住宅を建てたときの日当たり、風通しが良くなるため、売却しやすいでしょう。
実際、新しく設けられた住宅地(更地)は、接道が南方にある土地から売れていく傾向にあります。

不動産売却に向いていない土地の特徴

一方で、主に以下のような特徴を持っている土地は、売却には向いていません。

・立地条件が悪い
・広大地
・不整形地
・接道が北にある

立地条件が悪い

例えば、最寄り駅が遠かったり、騒音が大きい地域にあったりする土地は、買い手に敬遠されやすくなります。
また、このような悪い立地にある土地は、売却に向いていないだけでなく、値下げ交渉をされることも多くなるでしょう。

広大地

先ほども触れたように、広すぎる土地は逆に使い勝手が悪いため、あまり売却には向いていません。

不整形地

形状が三角形やL字型などになっている不整形地も、決して売却向きではありません。
例えば、三角形の土地に住宅を建築することを想像してみてください。
三角形の土地の真ん中に四角形の住宅を建築すると、脇や奥にデッドスペースが生まれてしまいます。
このような状況になることを、買い手の多くはとても嫌がります。

接道が北にある

接道が北にある土地は、日中でもなかなか日が当たらないため、率先して購入する買い手はなかなか現れません。

不利な土地の売却確率をアップさせるには?

では、不利な特徴を持っている土地の売却確率をアップさせることはできるのでしょうか?
答えはYESです。
前述のような良くない特徴を持っていても、以下のようにアピールの仕方さえ工夫すれば、十分買い手が付く可能性はあります。

立地条件が悪い土地のアピール方法

例えば駅が遠く、周辺にショッピング施設などもない土地を売る場合は、「閑静な雰囲気」「ゆったり過ごせる」というようなアピールをしましょう。
こちらは嘘でもなんでもないため、買い手にアピールしてもまったく問題ありません。

広大地のアピール方法

広大地を売却する場合は、その土地の良さをアピールするのではなく、思い切って2つや3つに分割しましょう。
そのまま売り出せば、当然使い勝手は悪いままですし、価格も高額になってしまうためです。
分割して売り出せば、一気に複数人の買い手が付き、結果的に広大地を1つ売却したのと同じ状況になれるかもしれません。

不整形地のアピール方法

不整形地は、元々住宅地としては活用しにくいと考えられているため、とにかく「価格が安い」というところをアピールしていきましょう。
また、不整形地は不整形地補正率によって、整形地よりも土地評価が下がるため、固定資産税や都市計画税などの税金は安くなります。
もし売却するのであれば、その点のアピールも忘れないようにしましょう。

接道が北にある土地アピール方法

接道が南方にある土地で住宅を建築する場合、多くの方は、接道がある南側をリビングにします。
しかし、このようなレイアウトだと、外部からの目線が気になってしまいます。
一方、接道が北にある土地で住宅を建築する場合、たとえリビングを南側にしても、外部の目が気になることはありません。
そのため、「プライバシーが守られる」ということをアピールすれば、魅力を感じてくれる買い手は現れるでしょう。

まとめ

ここまで、売却に向いている土地と向いていない土地の特徴、売りにくい土地のアピール方法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
売りやすい土地、売りにくい土地が存在するのは事実ですが、前者が必ず売れて、後者が必ず売れないというわけではありません。
戦略を立てれば、どちらの土地でも多くの買い手を集めることができるのです。

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