不動産売買・投資

不動産のチラシでよく見る用語の意味について

不動産に興味がある方は、自宅のポストに投函されたり、不動産会社でもらったりするチラシに目を通す機会も多いかと思います。
しかし、物件情報には難しい不動産用語がたくさん記載されているため、意味がわからなければ詳細を把握することができません。
今回は、不動産のチラシでよく見る用語の意味を解説します。

坪単価

坪単価とは、面積1坪あたりの価格のことをいいます。
土地の価格水準を示すときに使われることがあり、1坪は3.3058平方メートルを表しています。
坪は日本で使われていた面積の単位で、1辺が1間(=1.8182メートル)の正方形の面積です。
また、300坪は1段(反)(=991.74平方メートル)、3,000坪は1町(=9917.4平方メートル)と言い換えることもできます。
こちらの数字を覚えておけば、不動産のチラシに掲載された物件の広さをよりイメージしやすくなります。

土地面積

土地面積とは、土地を真上から見下ろした感じで測った面積のことをいいます。
こちらは、水平投影面積とも呼ばれるものであり、斜面やでこぼこは全く無視して計算されることから、実際に利用できる平坦な面積とは違うことに注意が必要です。
また、傾斜やでこぼこの多い土地の場合は、利用する際に造成や整地などが必要になります。
こちらの知識も、不動産のチラシに掲載された物件をイメージしやすくするためには必要な知識だと言えます。

取引態様

取引態様とは、不動産売買における宅地建物取引業者の立場のことをいいます。
不動産の広告を規制する“不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)”によると、不動産広告を行う際には、不動産会社の取引態様が売主、貸主、媒介、代理のどれに該当するかを明確に表示しなければならないとされています。
ただし、“媒介”については、“仲介”という言葉でも良いこととされています。

地目

地目とは、登記所の登記官が決定した土地の主な用途のことをいいます。
土地登記簿の最初の部分(表題部)や不動産のチラシには、土地の所在、地番、地目、地積(土地面積)が記載されています。
また、地目は現況と利用状況によって決められることになっており、次の23種類に限定されています。

・田
・畑
・宅地
・学校用地
・鉄道用地
・塩田
・鉱泉地
・池沼
・山林
・牧場
・原野
・墓地
・境内地
・運河用地
・水道用地
・用悪水路
・ため池
・堤
・井溝
・保安林
・公衆用道路
・公園
・雑種地

ちなみに、一般的な居住用不動産は宅地に該当します。

接道

不動産のチラシに記載されている接道とは、その物件がどのような道路に接しているかということを意味しています。
建築基準法の接道義務により、都市計画区域内に建物を建てる場合、原則として幅員4mの建築基準法上の道路に、2m以上接した敷地でなければならないと定められています。

建築条件

建築条件とは、その名の通り不動産物件における建築の条件のことを指しています。
土地の中には、建築条件付き土地というものがあります。
建て売りといえば、土地とそこに立つ住宅がセットで販売されるものですが、建築条件付き土地の場合は、売り建てともいうように、土地を売るにあたって、一定期間内に売主または売主が指定する者との間で、当該土地に建物を建築する請負契約を結ぶことを条件にしています。
また、指定期間内に建築請負契約が締結されない場合は、契約は白紙解除となり、預かり金などは全額返還されます。

法令上の制限

法令上の制限とは、当該物件における建築基準法などの特別な制限がある場合に記載される項目をいいます。
例えば、都市計画法、建築基準法、国土利用計画法、農地法、土地区画整理法、宅地造成等規制法などに基づく制限があります。
また、買主がこれらの法令上の制限を知らぬまま取引をし、損害を被らないように、宅建業法では、あらかじめ重要事項として、不動産会社などの宅建業者に概要の説明を義務付けています。

土地権利

土地権利とは、土地を所有したり、使用したり、売却したりする法的な権利をいいます。
不動産のチラシに記載されている権利は、その多くが所有権であり、このような物件は所有権物件と呼ばれます。
また、相場よりもかなり格安な物件などでは、借地権が設定されていることがあります。
こちらは、第三者の土地を借り、その土地に自己所有の建物を建てられる権利です。
貸主である地主さんには、土地を借りる対価として毎月地代という賃料のようなものを支払います。
ちなみに、借地権物件の場合、建物は自身のものであるものの、その土地は自身のものではないため、さまざまな制約が出る点には注意しなければいけません。

まとめ

ここまで、不動産のチラシでよく見る用語の意味について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回解説したのは、あくまで最低限の用語の意味についてです。
不動産のチラシで、より多くの情報を汲み取ろうとするのであれば、もっと知識を蓄える必要がありますし、特に細かい部分について知りたい場合は、その道のプロフェッショナルである不動産会社に質問する方が手っ取り早いこともあります。

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