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住宅建築の際に設置したい防災設備について

日本は災害大国と言われていて、地震や津波、台風や火山噴火など、一年中さまざまな自然災害が発生します。
そのため、これから注文住宅を建築する方は、自然災害に備えられるように、便利な防災設備を設置することをおすすめします。
ここからは、主な防災設備について解説したいと思います。

エコキュート

エコキュートとは、CO2冷媒式ヒートポンプ給湯器のことをいいます。
大気中の熱を、ヒートポンプを使って自然冷媒(CO2)で圧縮することで、湯を沸かすことができる電気給湯機であり、ヒートポンプで大気の熱を集め、コンプレッサーで圧縮し、そこで生じた熱を熱交換機で水に伝えて温水を作り出します。
また、ヒートポンプは空気の熱を受けとって水に伝えるための媒体を冷媒といい、エコキュートは冷媒に二酸化炭素(CO2)が使用されています。
使う電気エネルギーの約3倍以上の熱エネルギーを得ることができるという点と、夜間電力を使うと都市ガス給湯器の6分の1にまで給湯コストを抑えることができる点がメリットです。
その上、エコキュートは貯湯式であるため、停電時にタンクのお湯を使用することができ、断水時には、非常用取水栓からタンク内に溜まったお湯、水を生活用水として使用することも可能です。
飲み水としては使えませんが、洗い物などには使えるため、災害時の備えとしてはとても優秀です。

耐震ラッチ

耐震ラッチとは、地震の際、扉が開かないようにする器具のことをいいます。
具体的には、地震の揺れを感知すると扉をロックして、食器棚やタンスなどから収納物が飛び出すことを防ぎます。
耐震ラッチには、ある一定の震度以上になると、自動的にストッパーがかかるタイプや、扉を開けたいときにストッパーを外すようになっている、常時ロックタイプなどがあります。
一般的に、食器戸棚やキッチンの吊り戸棚のように、落下すると割れるおそれがある食器を収納する家具や、地震時に物が落ちてケガをする危険性がある、高い位置にある収納の扉に取り付けられます。

フットライト

フットライトとは、主に廊下や階段などに使用する足元灯のことをいいます。
壁面に取り付ける照明ですが、ブラケットが主に壁上部に設置しデザイン、演出優先なのに対し、フットライトは壁面下部に埋め込み、夜間の安全を図ることを主目的としています。
また、周囲が暗くなると自動的に点灯するもの、人が近付くのを感知してつく人感センサー付き、地震や停電時の保安灯を兼ねているものなど機能も多様です。
ちなみに、埋め込み式のほかに、既存のコンセントに差込んで使うタイプもあります。

消火設備

消火設備とは、火災時に消火および延焼の防止を行うための設備をいいます。
具体的には、消火器やスプリンクラー、貯水槽や消火栓などが含まれます。
こちらは、消防法によって設置基準が定められていて、例えばマンションの11階以上はスプリンクラー設備を設置しなければならないなど、建物の種別や構造等により規定されています。
一戸建てなど、個人の住居に消火器設置に関する法的な義務はありませんが、安全のため住宅用消火器の常備が推奨されています。
なお、住宅用消火器の使用期限はおおむね5年です。
ちなみに、自宅で消火活動を行う際に必要な設備には、排煙設備や非常用コンセントなどの消防用設備も挙げられます。

手動式シャッター

手動式シャッターとは、名前の通り手動で開閉操作を行うシャッターをいいます。
電力を必要とせず、電力確保が難しい場所への設置も可能です。
開閉操作の利便性を向上するために、操作紐が備え付けられている場合もあり、シャッターを取り付けるメリットとしては、夜間や外出時の防犯性や台風などの災害時に防災性を高めることができる点が挙げられます。
また、シャッターを閉めたまま換気が可能な製品も存在します。

備蓄庫

備蓄庫とは、地震や水害などの災害時に備え、数日間分の飲料水や食料品、生活用品を保管する備蓄専用スペースを指しています。
戸建物件では備蓄庫がない場合も多いため、床下収納、パントリー、押入れなどの空きスペースを利用して防災備蓄を収納している方もいます。
また、適正な備蓄品と備蓄量は、家族構成やそれぞれの必需品などを踏まえ、備蓄庫に収納しておくのが良いとされています。
十分な備蓄スペースがないという場合は、普段から少し余分に買い置きをし、食べたり使ったりしたら再補充することを繰り返していくローリングストックという方法があります。
ちなみに、自治体などでも、災害時の避難者のために防災備蓄倉庫に食糧などを保管している場合が多いです。

まとめ

ここまで、住宅建築の際にぜひ設置していただきたい防災設備について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
地震や津波、台風などの自然災害は、いつ発生するかわかりませんし、かといって抗えるようなものでもありません。
また、自然災害だけでなく、放火などの人為災害のリスクもあるため、マイホームの防災性能をできる限り高めておき、災害時も快適な生活を実現できるようにすべきです。

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