魔法のリノベ~第6話の解説~
『魔法のリノベ』第5話では、玄之介の妻を奪った張本人である弟の寅之介が登場し、物語にまた新たな要素が加わりました。
また、第6話は、そんな寅之介と玄之介における、不動産のプロとしての戦いを中心に描かれています。
ここからは、第6話のあらすじと見どころについて解説したいと思います。
魔法のリノベ第6話のあらすじ
依頼者にとことん寄り添う人情家な一面にお人よしすぎると呆れながらも、小梅は次第に玄之介に惹かれていきます。
玄之介もまた、小梅に仕事上の尊敬の念以上の思いを抱き始めていましたが、その先にはまだ踏み出せずにいました。
そんな2人のもとに、10年越しでマンション購入の自己資金を貯めた会社員・飯星靖子から、築19年の中古マンションを購入してリノベーションしたいと依頼が入ります。
変わった間取りに目がない靖子は、独身ならではの遊び心に富んだ部屋にしたいといい、間取りを見るのが趣味の“マドリスト”だけあって、すでに自分の理想を叶えるリノベプランを考えていました。
ところが、そんな靖子にまるふく工務店を推薦したのは、実は寅之介だということが判明します。
寅之介は、自分が靖子に中古マンションを販売し、リノベーションをまるふく工務店に斡旋しようと考えたのです。
そんな寅之介の図々しいふるまいに、玄之介と小梅は開いた口が塞がりませんでしたが、それでも早速、竜之介に図面を引いてもらうことにしました。
しかし、靖子の希望をすべて叶えると、予算は大きくオーバーしてしまいます。
そこで、予算内におさまる2つのプランを提案すると、優柔不断な靖子は究極の2択に頭を抱えてしまいます。
すると、会社の利益のため一刻も早く契約にこぎつけたい寅之介は、靖子の希望をすべて叶えるために、予算を増額したローン計画の変更を提案します。
靖子の人生設計を無視した弟の強引なやり方を見かねた玄之介は、慎重に検討するように靖子に言い、その日は帰ります。
その頃、グローバルステラDホームの有川は、長年温めていたある計画を実行しようとしていました。
それは、かつての上司だった蔵之介にも関わることでした。
魔法のリノベ第6話の見どころ
魔法のリノベ第6話の主な見どころは以下の通りです。
・靖子のために依頼を引き受ける玄之介と小梅
・蔵之介の過去
・寅之介との戦いに勝利
靖子のために依頼を引き受ける玄之介と小梅
靖子に対し、今回のリノベーションにおける購入先のマンションを仲介する寅之介は、急かすように「物件が売れては困るだろうから、手付金を支払わないか?」と提案します。
靖子はこれに対し、万が一解約したときにお金が戻ってこないことを理由に拒みますが、寅之介は今度、玄之介と小梅に対し、「あの物件を早く決めたい(買ってほしい)から、なる早でリノベを」とまた急かしてきます。
玄之介と小梅は、このような寅之介の身勝手な行動には苛立つものの、靖子のために依頼を引き受けます。
蔵之介の過去
ある服工務店に、グローバルステラDホームの有川が訪れ、玄之介の父である蔵之介に「お久しぶり」とあいさつします。
実は、蔵之介は元々グローバルステラDホームで働いていて、有川はそのときの後輩でした。
また、有川がまるふく工務店を訪れた理由は、かつて蔵之介と共に企画していたプロジェクトが再浮上したことの報告でした。
寅之介との戦いに勝利
小梅は靖子を登山に誘い、そこでさまざまな話をした結果、靖子は普通の間取りの安いマンションを購入し、内装を自分好みにリノベーションすることに決めました。
しかし、その後寅之介がやってきて、靖子が以前良いと思っていた物件が購入できると持ち掛けます。
その物件はリノベなしで済むということで悩む靖子でしたが、最終的には安い物件を自分好みにリノベする方を選びます。
こちらはまさに、まるふく工務店が寅之介との戦いに勝った瞬間です。
第6話のテーマである動線について
第8話では、間取りを決めるために回遊動線、家事楽動線といった言葉が出てきました。
動線は、人が建物の中を自然に通る際、通過する経路を線にしたものであり、住宅においては、長くなりすぎないことが重要です。
例えば、帰宅して玄関から洗面所に行き、それから自室に行くという場合は、玄関から自室の間に洗面所があることが望ましいです。
また、回遊動線とは、家の中で動く際に引き返す場所を作らず、グルグルと周回できるようにした動線のことをいいます。
そして、家事楽動線は、文字通り家事を行う際に移動を楽にする動線であり、ガレージから直接台所まで通じるようにして、買い物時の荷物運びを楽にしたり、洗濯の洗う、干す、畳む、しまうという動作を一方向に動いて作業できるようにしたりといったことが該当します。
まとめ
ここまで、魔法のリノベ第6話のあらすじ、見どころを中心に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
第6話では、玄之介の因縁の相手・寅之介との戦いに勝利し、これまであまり語られなかった蔵之介の過去についても明らかになってきました。
また、第7話では、小梅が自身にとって、非常に重要な案件に立ち向かうシーンが描かれます。