魔法のリノベ~第3話の解説~
『魔法のリノベ』第2話では、主人公の小梅と玄之介が距離をグッと縮め、グローバルステラDホームとの2度目の戦いを制しました。
第3話では、また新たな依頼に奮闘する姿が描かれ、気になる小梅と元カレ・久保寺のストーリーにも進展が見られます。
ここからは、第3話のあらすじや見どころなどを解説します。
魔法のリノベ第3話のあらすじ
小梅と玄之介は、海が見える中古の一軒家を購入した加藤夫妻の元へ打ち合わせに向かいます。
営業としての勉強の一環として、この日はとにかく家を褒めるよう、小梅から課題を与えられていた玄之介でしたが、加藤家の広々としたオーシャンビューのリビングはお世辞抜きで素晴らしく、足を踏み入れるなり玄之介は大絶賛します。
しかし、よく見ると床の一部が修繕されていて、実はこちらの一軒家は事故物件でした。
加藤家の夫・浩昌によると、事故物件だと気づいたのは購入した後で、契約時には不動産会社から何の告知もなかったといいます。
この一件以来、加藤家の妻・えみりは「住めない」の一点張りで、小梅たちの前でも文句を言い続け、困り果てた浩昌は、何とかできないかと玄之介たちに泣きつきます。
玄之介は竜之介と相談し、いくつかリノベーションのプランを提案するも、えみりの怒りは激しさを増すばかりであり、目の前で激しい言い争いを始めた夫婦の姿にいたたまれなくなった玄之介は、心霊現象が大の苦手にもかかわらず、加藤家に一泊し、良い方法を考えると言い出します。
その頃、かつて小梅と別れる原因となった社内の噂がデマだと気づいた久保寺は、小梅との関係修復、ひいては復縁を考えていました。
ところが、うわさの発端であり、今もなお久保寺に思いを寄せる元カノの五十嵐桜子に外堀を埋められてしまいます。
魔法のリノベ第3話の見どころ
第3話における主な見どころは以下の通りです。
・小梅と久保寺の恋模様
・心霊現象が苦手な玄之介の可愛い姿
・桜子の登場
小梅と久保寺の恋模様
小梅はグローバルステラDホームに勤めていたとき、後輩である久保寺と付き合っていましたが、二股をかけられた上に悪い噂を流されたことで、退職を余儀なくされました。
また、第3話では小梅が久保寺と会い、「噂を信じた自分が悪かった」と謝罪されます。
そして、久保寺は「もう一度僕を好きになって」と言い、小梅をバックハグしますが、小梅は「冗談じゃない!」と思いっきり振り払います。
お互いの感情がぶつかり合うこのシーンは、2人の関係が気になる方にとって必見です。
心霊現象が苦手な玄之介の可愛い姿
玄之介は、ひょんなことから加藤家に一泊することになりましたが、いざ泊まってみると、ラップ音のような音が聞こえ出したり、サルの人形が落下したり、電気が消え真っ暗になってしまったりと、不可解な現象ばかり起こります。
これにより、玄之介は怯えてうずくまってしまいますが、実はこれらの現象は息子である新之介のいたずらでした。
そうとは知らず、恐怖に震える玄之介の姿は、非常に滑稽で可愛く見えます。
桜子の登場
第3話のラストには、小梅と久保寺が別れる原因となった噂の発端で、久保寺に思いを寄せる桜子が登場します。
桜子は、小梅の転職先であるまるふく工務店を訪れ、笑顔を浮かべながら、「こちらに真行寺小梅さんはいらっしゃいますか?」といい、こちらのシーンで第3話はエンディングを迎えます。
この行動が非常に怖く、物語において厄介な人物が現れたことを印象付けています。
第3話のテーマである事故物件について
第3話の中でも触れられているように、事故物件は正式には心理的瑕疵物件といいます。
不動産業界には、実はさまざまな事故物件が存在し、地震によって損傷している物件や浸水した物件、シロアリ被害などが発生している物件は瑕疵があるため、事故物件と呼ぶことができます。
しかし、一般的に事故物件と言えば、事故や事件、自殺等で人が亡くなったことのある物件を指していて、こちらが心理的瑕疵物件に該当します。
こちらには、通常病死は含まれませんが、孤独死等で遺体が腐乱した状態で見つかった場合、事故物件と呼ばれるようになります。
また、作中であったように、事故物件と知らずに購入してしまうようなケースはあるのかについてですが、事故物件には告知義務があるため、知らずに購入するということはまずありません。
2021年、国土交通省から、宅建業者による人の死の告知に関するガイドラインが発表されました。
これまでの不動産取引においては、人の死が発生した物件の告知について、明確なルールがありませんでしたが、こちらのガイドラインでは、宅建業者における告知が必要な場合、告知しなくても良い場合が細かく定義されています。
まとめ
ここまで、魔法のリノベ第3話のあらすじや見どころ、作中に登場した事故物件について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
第3話は、小梅と玄之介を含むさまざまな人物のストーリーが交差するように描かれ、今後の展開がさらに期待できる内容となっています。
第4話以降も、各登場人物の環境や気持ちの変化から目が離せません。