魔法のリノベ~第1話の解説~
『魔法のリノベ』は、星崎真紀による日本の漫画であり、2022年7月にはテレビドラマ化されている作品です。
こちらは、家族経営の工務店であるまるふく工務店を舞台に、バツ2子持ちの気弱な長男・玄之介と、大手ビルダーから転職してきた小梅の奮闘を描いた作品です。
今回は、テレビドラマ版第1話の内容について解説します。
魔法のリノベ第1話のあらすじ
バツ2で7歳の息子・進之介を育てるシングルファーザーの福山玄之介(間宮祥太朗)は、脱サラをして家業のまるふく工務店で営業職として働くも、人の良さからくる気の弱さでいまだに成約が取れずにいました。
そのことから、父で社長の蔵之介(遠藤憲一)、福山家の三男で設計士の弟・竜之介(吉野北人)から、営業マンとしての将来を不安視されています。
そんなある日、蔵之介が趣味の登山で出会い、意気投合した真行寺小梅(波瑠)が、助っ人としてまるふく工務店に転職してきます。
小梅は、豊富な知識と優れた観察眼を持ち、大手リフォーム会社の営業エースとして活躍した逸材で、玄之介の教育係を兼ねる形で、2人はコンビを組むことになります。
その後、2人は早速リノベーションの見積もり依頼があった西崎家へ向かい、家主がリノベーションに意欲的なことから、玄之介は早くも成約への手ごたえを感じます。
しかし、小梅は営業マンとしての玄之介を0点と酷評し、後日再び西崎家を訪れることになります。
すると、そこには上司の有川拓(原田泰造)に命じられ、相見積もりにきた小梅のかつての後輩・久保寺彰(金子大地)があり、小梅は明らかに同様した姿を見せます。
魔法のリノベ第1話の見どころ
第1話における主な見どころは以下の3点です。
・小梅の観察眼
・玄之介の素直で好感の持てる人柄
・モデルルームでの大逆転
小梅の観察眼
玄之介は、リノベーションの見積もり依頼があった西崎夫婦に対し、自身の伝えたいことだけを伝えているのに対し、小梅は家の中にある調度品や夫婦の表情など、細かいところまで目配り、気配りをしていて、玄之介との圧倒的なレベルの差を感じます。
また、玄之介の弟である竜之介により、あまり触れられたくないであろう自身の過去に触れられてしまうシーンでは、明るく取り扱ったり、うまくかわしたりと、人間的な大きさも見て取れます。
玄之介の素直で好感の持てる人柄
玄之介は、ガツガツしたところがなくほんわかした印象であるため、営業マンとしては決して優秀とは言えません。
また、小梅にハッキリ「0点」と酷評されてしまいますが、人間としては憎めず、落ち込んでいる人にそっと寄り添い、背中を押してくれるようなところがあるため、とても応援したくなる存在です。
モデルルームでの大逆転
西崎夫妻は、グローバルステラDホームの久保寺と契約をすることになり、ショールームにやってきますが、そこにまるふく工務店の小梅と玄之介が訪れます。
そこで、小梅は「お話だけでも」と、西崎夫妻に新たなリノベーションのアイデアを提案し、最終的にはグローバルステラDホームを退け、見事に契約を勝ち取ります。
こちらの大逆転劇は胸がすくような展開であり、小梅の大きなサポートを受けながらではあるものの、玄之介は見事に営業マンとして初めての契約を結ぶことになります。
第1話のテーマであるリノベーションについて
リノベーションはリフォームと同じようなイメージがありますが、実際は似て非なるものです。
一般的には、劣化などを修復し、元の状態を取り戻すのがリフォームであり、元の状態にプラスアルファの価値を付加するのがリノベーションです。
また、リノベーションにもいくつかの種類があり、主に既存設備を使用するケースと、フルリノベーションに分かれます。
既存設備を使用する場合、現段階で使用されている設備の中でも状態が良いもの、リノベーション後も使用できるものを残し、残りの部分をリノベーションします。
一方、フルリノベーションは、家全体を一新するリノベーションであり、建物の骨格だけを残して、まったく別物の家を作り上げます。
もっと言えば、リノベーションには施工箇所の違いだけでなく、方法の違いもあります。
施工箇所それぞれの設備、デザインなどを指定して行うリノベーションはオーダーメイド型と呼ばれ、こちらに対して施工内容があらかじめ決められているリノベーションをパッケージ型といいます。
前者はより理想に近いリノベーションを実行することができ、後者はコストの面で有利です。
ちなみに、魔法のリノベの第1話において、小梅たちは既存設備を使用するリノベーション、久保寺はフルリノベーションをそれぞれ見積もりの依頼主に提案しています。
まとめ
ここまで、話題のテレビドラマである魔法のリノベ第1話のあらすじや見どころなどについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
第1話では、小梅と玄之介のコンビが初めて契約を勝ち取りましたが、小梅とグローバルステラDホームとの確執、玄之介の長男・進之介の気持ちなど、まだまだ多くの問題が残されていて、今後の展開が気になるところです。