マイホームが手狭に!増築をすることの利点と欠点について
マイホームは、子どもが成長してきたり、新しい子どもが増えたりすることによって、少しずつ手狭になっていくものです。
また、そんな場合の選択肢の1つに、増築があります。
では、マイホームを増築することの利点と欠点には、一体どんなことが挙げられるのでしょうか?
マイホームの増築って何?
そもそも、マイホームの増築とは、一体どのようなものなのでしょうか?
増築とは、マイホームを壊さず、建物の一部に新たな部屋を設け、同じ敷地の中で、床面積を増やす作業のことをいいます。
例えば、1階建てのマイホームに2階を増築したり、1階の一部に子ども部屋を付け加えたりというような作業が挙げられます。
ちなみに、床面積はそのままの状態で、間取りを変えるなどの工事をする場合は、増築ではなく“改築”と言います。
マイホームを増築することの利点とは?
マイホームを増築することの利点は、今の建物を解体して建て替える場合、もしくは新たたな物件を建築して引っ越す場合と比べて、コストが低いケースが多いという点です。
建て替えをする場合、今の建物を一時解体する必要があるため、必然的に一定期間住まいがなくなってしまいます。
そのため、賃貸物件を借りるなどして、いわゆる“仮住まい”を確保するためのコストもかかります。
一方、増築をする場合は、これらのコストがかかる心配がありません。
また、作業の程度によっては、増築中でもその家に住み続けることができます。
マイホームを増築することの欠点とは?
マイホームを増築することの欠点としては、最初からあった部分と増築した部分の一体感を出すのが難しいということが挙げられます。
つまり、新しく設けた部分が少し浮いてしまい、違和感が生まれる可能性があるということです。
また、マイホームの増築には、新しく部屋などを“繋げる”という作業の性質上、どうしても連結部分のひび割れ、雨漏りなどのリスクが高くなります。
したがって、マイホームを増築する際は、慎重の業者の選定をしなければいけませんし、なおかつ増築後は、定期的に点検やメンテナンスを行わなければいけません。
そして、マイホームを増築することで、そのエリアで定められた建蔽率、容積率をオーバーしてしまうと、“違法建築”という扱いになり、売却の際の価格が大きく下落してしまうおそれがあります。
マイホームを増築したくない場合は?
マイホームの増築は、建物をすべて建て直したり、新しい建物に引っ越したりする場合よりも、コストの低さ、完成までの早さという点で勝っています。
ただ、構造躯体の状態や傷み具合によっては、修繕費や補強費用が思いの外かさんでしまい、それほど低コストでは実践できない可能性もあります。
したがって、それほどコスト面で恩恵を受けられないということがわかった場合は、思い切って建て替え、あるいは住み替えをするというのもアリでしょう。
先ほども解説したように、建て替えや住み替えはコストがかかりやすくなりますが、買換え特例など、コストを抑えられる特例を活用できる可能性もあります。
また、現在住んでいるマイホームを高値で売却することができれば、建て替え費用、住み替え費用に充てられる資金は増加します。
そのため、建て替えや住み替えに踏み切る場合は、いかに現在住んでいるマイホームを高値で売ることができるかについても、強く意識しておくことが大事だと言えます。
まとめ
ここまで、マイホームを増築することの利点、欠点を中心に解説してきましたが、いかがでしたか?
マイホームの増築は、費用を極力抑えたい方、そして生活の不便さをできるだけ感じたくない方にとって、おすすめの選択肢だと言えます。
ただ、少なからず欠点もあるため、マイホームの所有者自身、そして家族がどのようなことを望んでいるのかを考慮した上で、増築なのか、建て替えや住み替えなのかを選択しましょう。