不動産売買・投資

好条件での不動産売却が期待できるタイミングについて

どのような事情での売却であっても、高値で売ることが不動産売却の大きな目的であることに変わりはありません。
例えば、とにかくスピーディーに売却することを優先している方であっても、高値で売れて困ることはないでしょう。
今回は、好条件での不動産売却が期待できるタイミングについて解説します。

好条件での売却が期待できる8つのタイミング

できる限り好条件、つまり高値で不動産を売却したい方は、以下の8つのタイミングを覚えておきましょう。

・転居シーズン
・建物修繕の前後
・所有期間が5年を超えたとき
・築15年以内
・築20年以内
・3年10ヶ月以内(相続物件限定)
・1年以内(空き家限定)
・競合物件がないとき(マンション限定)

転居シーズン

新生活に伴う転居が増加するシーズンは、好条件での不動産売却が期待できます。
具体的には、2~3月の売り出しを目指し、計画を立てておきましょう。
このとき勘違いしてはいけないのが、“2~3月に動き出す”では遅いということです。
不動産売却には、価格査定や仲介を依頼する不動産会社の決定など、ある程度期間を費やして行う作業があるため、遅くても1月には下準備を開始しましょう。
ちなみに、2~3月の売却に間に合わなかった場合は、転勤が増える9~11月ごろを狙うのも良いでしょう。

建物修繕の前後

築浅の不動産を売却する場合は、建物修繕の前後に売却することで得をする可能性があります。
修繕前の場合、査定価格より修繕費が高ければ売り時ですし、修繕後であれば、新築同様の条件で買い取ってもらえることも十分考えられます。

所有期間が5年を超えたとき

不動産売却によって利益を得た場合、当然売主には所得税等の課税義務が発生しますが、所有期間が5年を超えている場合、課税額はおよそ半分まで減額されます。
そのため、たとえ所有期間5年以下の場合と同等の売却価格であっても、課税額が低い分、手元に残る売却益は多くなります。
こちらは非常に好条件の売却と言えるでしょう。

築15年以内

買主の多くは、住宅ローンを組んで不動産を購入します。
そのため、売主は住宅ローンを組みやすい時期を読んで売り出すことで、好条件の不動産売却につなげることができます。
住宅ローンの借入期間は、長くても35年であるため、築15年以内で売却すれば、買主はローンを組みやすいですし、高値で購入してくれる可能性も高くなります。

築20年以内

築15年以内の売却を逃してしまった方は、築20年以内での売却を目指しましょう。
築20年以内の場合、住宅ローン控除や登録免許税、不動産所得税の減額など、買主にとってさまざまな節税対策が残されているため、アピールをすればまだまだ好条件で売却できます。

3年10ヶ月以内(相続物件限定)

相続物件を売却したいという方は、相続開始の翌日から3年10ヶ月を経過するまでに売却することをおすすめします。
なぜなら、この期限より前に売却することで、“相続税の取得費加算の特例”を受けられるからです。
こちらは、相続物件の譲渡所得税における課税額を減額できる特例であり、対象になることで、手元に多くの売却益を残すことが可能です。

1年以内(空き家限定)

相続物件だけに限らず、定住していない空き家を所有している方は、空き家になってから1年以内に売却しましょう。
もし、空き家になってから1年以上人の出入りがなく、各種生活インフラの使用も確認できない場合、そちらの物件は“特定空き家”に指定されてしまう可能性があります。
特定空き家は、倒壊のリスクが高く、なおかつ衛生上有害なおそれがある空き家であり、こちらに指定されると、宅地における固定資産税の減額対象から外れてしまいます。
一方、特定空き家になる前に売却すれば、売却益を得られるだけでなく、高額な固定資産税の負担からも解放されます。

競合物件がないとき(マンション限定)

区分所有のマンションを売却する場合は、競合物件がないタイミングで売却するのが良いでしょう。
戸建てよりも似たような間取り、価格の物件が多いマンションは、競合物件が多い時期に売り出してしまうと、階数や角部屋かどうかなど、変更不可能な点で差がついてしまいます。
つまり、高層階にある物件、角部屋にある物件などに比べると、かなり売却価格は落ちてしまうということです。
特に、同じマンション内で同時期に売り出されている物件は比較されやすく、売り出し時期がかぶってしまうと、売却はかなり苦戦を強いられることが予想されます。
一方、競合物件がほとんどないタイミングであれば、中部屋や低層階の区分所有マンションであっても、場合によっては角部屋や高層階に引けを取らない価格で売却できる可能性もあります。

まとめ

ここまで、さまざまな種別の不動産を所有する方に向けて、好条件での売却が期待できるタイミングについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
一度タイミングを逃したとしても、高値で売却できるチャンスは何度かやってきます。
そのため、まずは売り出しに適した時期を把握し、時期が近付いたときには、根気強く購入希望者が見つかるまで努力しましょう。

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