魔法のリノベ~第4話の解説~
『魔法のリノベ』第3話では、小梅と久保寺の関係に新たな展開が見られたり、桜子という厄介な人物が登場したりと、気になるポイントが多く見られました。
また、第4話では、一風変わった案件への対応と、小梅の覚悟、玄之介の気持ちの変化などが描かれています。
ここからは、第4話のあらすじ、見どころなどを解説します。
魔法のリノベ第4話のあらすじ
小梅と玄之介が勤めるまるふく工務店に、外壁の塗装と瓦屋根の補修を依頼していた小山田真理は、突然、キャンセルを申し出ます。
すでに工事は開始されていて、足場も組んでいたことから、外装屋の番頭・華丸は怒り心頭し、慌てた小梅と玄之介は小山田家に向かいます。
そこで話を聞くと、真理は風水に精通した義理の姉・保科千恵子に、家相が悪いことを指摘されたといいます。
「このままじゃ、私も不幸になる」と、真理は千恵子の言葉をすっかり信じていて、必死に説得する小梅の言葉ももはや届きません。
風水優先の内装リフォームへとプラン変更を求められた小梅たちは頭を抱えますが、やがて小山田家のある事情を聞いた小梅と玄之介は、真理の心中を察し、ある提案をします。
その頃、小梅が不在のまるふく工務店には、久保寺の元カノ・桜子の姿がありました。
蔵之介によると、桜子は小梅が戻ってくるまで待つと強引に居座った挙句、突然一同の前で泣き出し、最後は、さも訳アリといった雰囲気を醸し出しながら、芝居がかった様子で帰って行ったといいます。
話を聞いた小梅は、厄介な客の常識外れな訪問に戸惑いながらも、ついに決着のときがきたかと、覚悟を決めます。
一方で、玄之介はそんな小梅が心配になっていることに気付きます。
魔法のリノベ第4話の見どころ
魔法のリノベ第4話の主な見どころは、以下の3点です。
・依頼者が風水にこだわる理由
・桜子の悪女ぶり
・玄之介の名ゼリフ
依頼者が風水にこだわる理由
まるふく工務店への依頼者である真理が風水にこだわるのは、夫が脳梗塞になりトイレで倒れたこと、さらには息子がリストラされたことなど、不幸が続いていたのが家相のせいだと、千恵子に言われたことが理由でした。
しかし、最終的に真理は決断し、「この家は私の家だから」と、風水に配慮した大幅なリノベーションではなく、自身が気に入った予算内のリノベ案を採用することになります。
桜子の悪女ぶり
次々幸福なリノベーションを提供しているまるふく工務店に、小梅を罠にはめて辞職に追い込んだ久保寺の元カノ・桜子がやってきます。
また、ここに来てもまだ小梅の信用を落とそうとする桜子の、これまでに類を見ない悪女ぶりが第4話では一番の話題となり、SNSでは「反撃の隙を与えず常に自分のターンにする女、桜子ちゃんが強すぎた」「桜子ちゃんムカつくけど、演技に目を惹かれる」といった絶賛の声が上がっています。
玄之介の名ゼリフ
仕事終わり、いつものようにおでん屋でお酒を飲む小梅と玄之介のもとに、「偶然ですね」と笑顔で桜子が現れます。
せっかくの機会だからと、小梅は一緒に飲もうと誘いますが、そこに桜子の新しい彼氏がやってきて、「お店を変えよう」と言い立ち去ってしまいます。
そして、小梅が心配で仕方ない玄之介は、小梅に対し「小梅さん、僕のリノベーションは小梅さんと出会ったことかもしれません」という名言を残します。
第4話のテーマである風水について
リフォームやリノベーション、部屋の模様替えなどでは、よく風水というものが登場します。
しかし、風水について、そもそもどのようなものかを知らないという方もいるでしょう。
風水とは、中国で5000年以上前に誕生した環境哲学のことをいいます。
自然や人々の暮らしを良いものにするための知恵ですが、日本では気学や九星占い、家相などのことを指し、中国のものとは大きく異なっています。
また、作中にも登場しましたが、鬼門に水回りがあることは、風水上良くないといわれています。
鬼門は北東のことであり、正反対の南西は裏鬼門と呼ばれます。
鬼門は、古代中国において強大な敵がいた方角でした。
そして、南西からは強い風が吹くことが多く、水回りや入口などを遠ざけようというのが、古代中国での考え方でした。
つまり、日本には当てはまらないのですが、鬼門と裏鬼門という考え方とその方角だけが伝わってきたため、日本でも避けられるようになったというわけです。
ちなみに、リノベーションにおいて風水の方角を気にすることは、実際それほど重要なことではありません。
リノベーションを実施するにあたって大事なことは、風水を信じる、信じないに関わらず、その家に住む方にとって、快適な環境を作り上げることです。
まとめ
ここまで、魔法のリノベ第4話のあらすじや見どころなどを中心に解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
第4話における一番の見どころである小梅と桜子の戦いは、一旦消化不良のような形で幕を閉じましたが、簡単に終わる気配はありません。
また、次回からは玄之介にとっての重要人物も登場し、物語はさらに目が離せない展開になっていきます。