不動産売買・投資

不動産投資で年100万円の賃料収入を得ることは可能か?

不動産投資を始めるのであれば、成功、失敗の基準として、事前に明確な目標を掲げておくことをおすすめします。
また、どんな目標を立てればいいのかわからないという方は、“年間の賃料収入100万円”を目標にしましょう。
では、不動産投資で年100万円の賃料収入を得ることは、果たして可能なのでしょうか?

不動産投資で年100万円の賃料収入を得ることはできるのか?

結論から言うと、不動産投資で年100万円の賃料収入を得ることは、決して不可能ではありません。
では、毎月いくらくらい稼げば、年100万円の賃料収入が得られるのでしょうか?
100万円を12ヶ月で割ると、毎月稼がなければいけない賃料収入は、約84,000円になります。
“年100万円の賃料収入”と聞くと、達成するのは少し難しいように感じますが、“月80,000~90,000円の賃料収入”であれば、達成できそうに思えますよね。
このように、不動産投資において、年100万円の賃料収入を達成することは、それほど難しいことではないのです。

不動産投資で年100万円の賃料収入を得るために必要な物件とは?

では、不動産投資で年100万円の賃料収入を得るためには、一体どのような不動産を購入すればいいのでしょうか?
例えば、東京都内で物件を購入する場合は、賃料を80,000~90,000円に設定できる“1Kの区分マンション”を購入しましょう。
つまり、単身者をターゲットにした物件ですね。
東京都内であれば、板橋区や江東区、文京区などに、賃料を80,000~90,000円に設定できる1K物件が多く存在します。
根気よく探せば、築年数10年以下のいわゆる築浅物件も見つかるでしょう。
また、東京都内の場合、たとえ1K物件であっても、オートロックや宅配ボックスなどの設備が付いているケースが多いです。
そのため、単身者のニーズはかなり高いことが予想できます。
不動産投資で年100万円の賃料収入を得たいのであれば、月80,000~90,000円前後稼げるだけでなく、上記のように常にニーズの高い物件を選ぶことを意識しましょう。
逆に言えば、毎月80,000~90,000稼げる物件であっても、ニーズが低く、1年経過するまでの間に退去者が相次いでしまうような物件では、年100万円の賃料収入を達成できない可能性が高いです。

不動産投資で年100万円の賃料収入を得るためには“経費”に注意しよう

先ほど、毎月80,000~90,000円前後の賃料収入を得られれば、年100万円の賃料収入を達成できるという話をしました。
ただ、これはあくまで単純計算をしたときの話です。
当然ながら、賃料収入のすべてが、オーナーの手元に残るわけではありません。
不動産投資をしている以上、毎月の賃料収入の中から支払わなければいけない経費がどうしても発生するため、その内容は必ず把握しておきましょう。
具体的には、以下のような項目です。

 広告宣伝費
 火災保険などの各種保険料
 固定資産税
 ローンの利子
 管理費
 修繕費 など

これらの経費は、毎月のように賃料収入から差し引かれます。
つまり、これらの経費が差し引かれたときに、賃料収入としてオーナーの手元に残る金額が、80,000~90,000円にならないと、年100万円の賃料収入は得られないということです。
ただ、不動産投資では、賃料収入以外にもオーナーの利益となるものがあります。
それは、“更新料”です。
契約期間が満了となる入居者が、契約の更新を希望すれば、オーナーはそれに伴う更新料を利益として受け取ることができます。
したがって、更新料によって、差し引かれた経費分がカバーできる可能性もゼロではありません。

不動産投資で年100万円の賃料収入を得るためには“税金”にも注意が必要

不動産投資で年100万円の賃料収入を得るためには、収入に課税される税金のことも考えなければいけません。
会社員の方が、副業として不動産投資を行う場合、給与所得以上に年間20万円以上の所得があれば、確定申告をする必要があります。
つまり、年100万円の賃料収入を得る場合は、必ず確定申告をしなければいけないということですね。
また、不動産投資における賃料収入の金額が大きければ大きいほど、課税される所得税率は高くなります。
ちなみに、賃料収入が年100万円の場合、税率は5%のため、年50,000円の所得税がかかることになります(住民税を含まない場合)。
そのため、年100万円の賃料収入を達成できたとしても、ギリギリ100万円に到達する程度では、最終的に税金によって100万円を割ってしまうということです。

住宅ローン控除は利用できない

不動産関連の税負担を減らす制度として、“住宅ローン控除”はとても一般的です。
不動産投資でも、住宅ローン控除を利用して税負担を減らせば、より多くの賃料収入を手元に残せると考える人もいるかもしれまませんね。
ただ、不動産投資において、住宅ローン控除を利用することはできません。
なぜなら、住宅ローン控除は、“居住用”の不動産しか対象にならないためです。
つまり、不動産投資用の物件は、購入者自らが居住することを目的としていないため、住宅ローン控除の対象にならないということです。
したがって、不動産投資で住宅ローン控除を利用しようと考えていた方は、考えを改めなければいけません。

不動産投資で年100万円の賃料収入を得るための賃料引き上げは効果がない?

これから不動産投資をする方の中には、「年100万円の賃料収入を得たいのであれば、定期的に賃料の引き上げをすればいいのでは?」と考える方もいるかもしれません。
ただ、急に賃料を引き上げてしまうと、退去者が出てしまったり、新しい入居者が見つからなくなってしまったりするため、あまり良くありません。
そのため、賃料収入をアップさせるのであれば、まずは入居者の満足度を上げ、人気の物件にすることを考えましょう。
そうすれば、たとえ退去者が出てしまったとしても、新しい入居者が見つかりやすくなりますし、そのタイミングで、新しい入居者の賃料を引き上げることも可能です。
もちろん、すでに入居している入居者の賃料は、基本的には引き上げられません(契約更新時は除く)。
つまり、魅力的な賃貸物件であれば、退去者が出ても賃料収入を下げることなく、むしろ新しい入居者の賃料を引き上げることで、少しずつ手元に残る賃料収入を増やしていけるということです。

賃料を引き下げなければいけない場合もある

不動産投資では、賃料の引き上げどころか、同じ賃料を維持するのも難しくなるケースがあります。
例えば、あまり人気のないエリアにある物件や、かなりの築年数が経過している物件などで不動産投資を行う場合、どこかで賃料を引き下げなければ、満室状態をキープすることは難しくなるでしょう。
満室状態がキープできないということは、年間に得られる賃料収入を安定させられないということであり、年100万円の賃料収入が達成できるかどうかも、計算がしにくくなってしまいます。
皆さんに勘違いしていただきたくないのは、不動産投資において“年100万円の賃料収入”を達成するということは、“1度年100万円の賃料収入を得ること”ではないということです。
つまり、何年も継続して、年100万円の賃料収入を得ないと、“年100万円の賃料収入を達成した”とは言えないということです。

まとめ

ここまで、不動産投資で年100万円の賃料収入を得るための方法を中心に解説してきました。
不動産投資で年100万円の賃料収入を得ることは、決して不可能ではありません。
もっと言えば、一流の投資家の中には、“月100万円”の賃料収入を達成している方もいます。
そのため、ゆくゆくは月100万円の賃料収入を得ることを目標にしても良いでしょう。

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