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供託で預けられる財産には期限はあるのか?

みなさんは、お金に関して問題が生じた場合、供託という制度を使って解決を図る方法があるのは知っていますか?
供託は、法律によって問題を解決する、強力な手段とも言えますよね。
一方で、供託に預ける期限はあるのでしょうか?
今回は、供託の時に預けられる財産に期限はあるのかどうかについて説明したいと思います。

供託には預ける期限が設定されているのか?

よく、供託に関する説明を調べてみると、手続きなど申し込みに必要なことはしっかり書かれていますよね。
情報を見ている中で、みなさんはこのように思うことはないでしょうか?

「供託で預けたお金は、いつまで預かってもらえるのだろう…?」

日常で物を預かってもらう時は、必ず預かる期限が設けられています。
長期間預かる場合でも、かならず申し込みをして預かってもらいますよね。
日常生活の感覚で考えると、供託で預けた物も期限が必ずあるのではないかと思ってしまいますよね。

実は、供託によって預けられた物には、預けることができる期限は厳密に設けられていないのです。
法律で決まっていることなのに、と意外に思う人もいるかもしれません。

供託で預けた物に期限が明確に決まられていないのには、きちんとした理由があるのです。

なぜ供託で預けた物には期限が設定されていないのか?

ここで少し、供託を利用する場合はどのような状況になった時か考えて見て下さい。
お金の支払いや家賃などのお金に関する問題が起こった時に、利用することを考えますよね。
供託を行うと、必ず問題は早めに解決するでしょうか?

場合によりますが、問題が解決せず、長引いてしまうこともあるでしょう。
また、お金の問題がある時に、供託で預かった物に期限があると、より問題を拗らせてしまう可能性が出てくるのです。

問題が解決しない時に、供託の期限が来てしまい、預けた物が手元に戻ってくると、次のように考えてしまう人もいるからです。

「お金が戻ってきたし、支払いではなくて自分のために使ってしまおう!」

お金の支払いを求める側からすると、期限によって供託されたものがなくなると、お金を回収する方法がなくなってしまいます。
お金の支払いで争っている場合、とても困った状況になりますよね。

そのため、問題が解決するまでは、供託で預けた物に対しては期限を設けないことにしているのです。

まとめ

今回は、供託の時に預けられる財産に期限はあるのかどうかを説明しました。
供託で預けた物には、基本的に預かる期限は設けられていません。
期限を設けていない理由として、問題が解決する前に供託がなくなってしまうと、お金の支払いがより困難な状況に陥ってしまうことが挙げられます。
一方で、問題が解決した場合は、なるべく早めに手続きをしなければ供託を受け取らないこともあるので、注意しておきましょう。

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