不動産売買・投資

住宅ローンの返済が困難になる主な原因を知っておこう

不動産を購入する際、ほとんどの方は住宅ローンを利用します。
しかし、何かしらの理由で計算が狂い、返済していくのが困難になるというケースは少なくありません。
では、住宅ローンの返済が難しくなる原因としては、一体どのようなことが挙げられるのでしょうか?
対策とあわせて解説しますので、ぜひご覧ください。

住宅ローンの返済が困難になる主な原因とは?

何の計算もせず、住宅ローンを組む方などいません。
借り入れた当時は、ほとんどの方が完済できることを確信した上で、金融機関と契約しているはずです。
しかし、日々生活していると、イレギュラーな出来事が起こることもあります。
住宅ローンの返済は、主に以下のような出来事に遭遇したことが原因で、困難になってしまいます。

・収入の減少、失業
・教育費用、介護費用の増加
・離婚

それぞれの項目について詳しく見ていきます。

収入の減少、失業

住宅ローンを利用する際には、当然自身の収入とのバランスを考慮します。
「この年収なら、〇〇円くらい借りられる(返済できる)」といったように、返済計画を立てるということです。
しかし、こちらはあくまで、完済時まで収入が減少しなかった場合のシミュレーションです。
そのため、住宅ローンを借り入れるのであれば、今後収入が減ったり、職を失ってしまったりするリスクも想定して、返済プランを立てなければいけません。
実際、収入減少や失業のことを考慮しておらず、返済が困難になったという方は多くいます。

教育費用、介護費用の増加

住宅ローン利用時は、今後の人生における支出も考慮しなければいけません。
返済は問題なくできたとしても、他の費用が捻出できなければ、生活に支障が出てしまいます。
特に、教育費用や介護費用に関しては、想定以上の金額がかかることをあらかじめ考慮しておきましょう。
例えば、子どもが公立ではなく私立の学校に進学する場合や、急に両親の介護が必要になった場合などは、思ったよりも支出が大きくなる可能性があります。
もちろん、これらの支出増加が原因で、住宅ローン返済が困難になる可能性もゼロではありません。

離婚

住宅ローンを組んで不動産を購入したにもかかわらず、残債があるうちに離婚してしまった場合も、返済が難しくなる可能性があります。
なぜなら、離婚すると世帯収入は減少する可能性が高いですし、持ち家や住宅ローン返済に対する意欲も減退してしまいがちだからです。
離婚後も、住宅ローンを完済まで滞りなく支払ったというケースの方が、もしかすると少ないかもしれません。
もちろん、離婚を想定して住宅ローンを利用する方はいないと思いますが、このような形でも影響が出るということは覚えておきましょう。

住宅ローン返済が困難になった場合の対策

少しでも住宅ローンの返済が難しいと感じたら、すぐに対策を取らなければいけません。
具体的には、返済の負担が大きいことにより、1~2ヶ月ほど生活が困窮している段階で、以下の対策を取るべきです。

・借入先への相談
・ローン借り換え
・個人再生手続き
・不動産売却

借入先の相談

住宅ローンの滞納が発生しそうな段階にまで至っている方は、まず借入先の金融機関に相談してみましょう。
そうすることで、“リスケ”をしてもらえる可能性があります。
リスケとは、“リスケジュール”の略であり、ローンの返済額を一定期間のみ減額してもらえる制度を指しています。
これだけでも、かなり状況は良くなることが予想されます。

ローン借り換え

返済が困難になってきている方は、非常に金利が高い住宅ローンを利用している可能性があります。
そのため、もう少し条件の良い別のローンへの借り換えを検討してみましょう。
もし、低金利の住宅ローンに借り換えることができれば、キャッシュフローは大幅に改善する可能性があります。
しかし、借り換えは無料で行えるものではありません。
一般的には、借り換え手数料や印紙代といったコストが数十万円単位でかかるため、なるべく貯蓄が少なくなる前に実践したいところです。

個人再生手続き

他の借金を抱えていることが理由で、ローン返済が困難になっている方は、 個人再生の手続きをすることも検討しましょう。
こちらは、住宅ローンなどの例外を除く、すべての債務の返済額を大幅に減額してもらい、分割で支払っていく手続きをいいます。
つまり、他の借金を減額してもらい、少しでも住宅ローン返済に資金を充てられるようにするということです。

不動産売却

住宅ローン返済が難しい場合には、不動産を売却し、その売却益で完済するという選択肢もあります。
しかし、売却益でもローンを完済できないと判断される場合、こちらの方法は有効ではありません。

まとめ

ここまで、住宅ローンの返済が困難になる原因と対策について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
住宅ローンの金額は非常に大きいため、今後の収入や支出、ライフイベントなど、あらゆることを想定して借り入れなければいけません。
そして、返済が難しくなった場合はすぐに行動し、八方塞がりにならないように強く意識してください。

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