賃借人様・地主様

賃貸物件のオーナーに向いている人、向いていない人について

賃貸物件での不動産投資を始めるということは、すなわち賃貸物件のオーナーになるということです。
また、賃貸物件のオーナーには向いている人と向いていない人がいるため、前もって自分に適正があるのかどうか確かめておくことをおすすめします。
それでは、詳細を確認してみましょう。

賃貸物件のオーナーに向いている人とは

まずは、賃貸物件のオーナーに向いている人にはどんな特徴があるのか、細かく見ていきたいと思います。

コミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力が高い人は、賃貸物件のオーナーに向いていると言えます。
なぜなら、賃貸物件での不動産投資では、多くの人と関わりを持つことになるためです。
具体的には、不動産会社や管理会社、金融機関やリフォーム業者、保険会社や入居者などですね。
また、賃貸物件のオーナーとしての能力をより高めたいときには、著名な不動産投資家や他のオーナーとの関わりを持つこともあるでしょう。
これだけ多くの人と関わる不動産投資では、やはりコミュニケーションを取ることが大切であり、関係を良好にすることで思ったことを伝えやすくなり、周りがより賃貸経営の助けになってくれることが予想されます。

考えが明確

考えが明確な人も、賃貸物件のオーナーには向いていると言えます。
賃貸物件での不動産投資と一口に言っても、その手法はさまざまです。
そのため、考えが明確で、不動産会社や金融機関からの質問に迅速に回答を出せる人の方が、信頼を勝ち取りやすくなります。
一方で、各取引先からの質問に曖昧な返答をしているようでは、なかなか信頼してもらえず、効果的なサポートが受けられない可能性も高くなってしまいます。
特に金融機関は、融資するにあたって事業性もチェックしているため、考えが固まっていない場合、融資額が下がったり、融資を受けられなかったりすることも考えられます。

リスクを恐れない

リスクを恐れない人も、賃貸物件のオーナーには向いていると言えるでしょう。
賃貸物件での不動産投資には、ありとあらゆるリスクがあります。
ただ、失敗することを怖がっていては、賃貸物件のオーナーとして、安定して利益を出し続けることはできないでしょう。
もちろん、リスクを恐れないということは、“当たって砕けろ”精神で不動産投資をするということではありません。
事前に書籍やセミナーなどでリスクについて学んだ上で、ある程度のリスクを背負いながら不動産投資を進めていける人が、賃貸物件のオーナーになるべき人なのです。
つまり、失敗する可能性を極限まで減らした上で、それでも避けられないリスクに関しては、気にせずに進んでいくことが大事というわけですね。

得た情報、収入を効率的に使える

不動産投資をする過程において得た情報、収入を効率的に使える人も、賃貸物件のオーナーには向いていると言えます。
逆に言えば、別のオーナーからの相談に乗らなかったり、得た収入をすべて自分のことに使ったりするような人はダメだということです。
なぜなら、多少は普段付き合いがある方と情報を共有したり、食事に出かけたりしないと、これから入ってくる情報はどんどん先細りになっていくためです。
賃貸物件での不動産投資において重要なのは、少しでも早く市場の情報を仕入れ、先を見越した対策を取ることです。
つまり、今後の不動産投資を安定させるためには、情報を仕入れるための努力・工夫が必要だということです。

地道な努力ができる

賃貸物件のオーナーは、地道な努力ができる人でないと務まりません。
不動産投資を始めるには、まず不動産や法律、税金、経営などの知識を頭に叩き込む必要があります。
これを実行すること自体がすでに地道な努力ですが、賃貸物件のオーナーとして成功するためには、さらに得た知識を生かして行動しなければいけません。
そのため、賃料物件での不動産投資は、開始前であっても開始後であっても、地道な努力をし続けなければいけないのです。
もちろん、地道な努力をすることで、自身の物件が成長していくのを見るのが楽しい人でないと、途中で気持ちが折れる可能性は高いです。

長期スパンで物事を考えられる

長期スパンで物事を考えられる人も、賃貸物件のオーナーには向いています。
不動産投資は、数千万あるいは数億という資金(借入を含む)を費やして始めるものですが、すぐに結果が出るものではありません。
少しずつ初期費用を取り戻していき、損益分岐点を超えたところから、ようやく本当の収入が得られるようになります。
そのため、物事を長期スパンで考え、将来の目標金額に向かって粛々とやるべきことをこなせる人でなければ、なかなか目標にはたどり着けません。
つまり、すぐ利益を得ることを考えている人はダメだということですね。

賃貸物件のオーナーに向いていない人とは

では、一方で賃貸物件のオーナーに向いていない人には、どんな特徴があるのかを見てみましょう。

計画性がない

計画性がない人は、当然ながら賃貸物件のオーナーには向いていません。
不動産投資では、何千万、何億という大金が動きます。
そのため、何の計画性もなく不動産投資を初めてしまうと、運良くうまくいったとしても、次第にジリ貧になり、最悪の場合自己破産に陥る可能性もあります。
そもそも、計画性のない不動産投資が、運だけである程度成功する可能性も極めて低いでしょう。
もっと言えば、計画性がない人、物事を計画するのが苦手な人は、不動産投資以外の投資にも向いていないと言えます。

“不動産投資=楽に稼げる”と思っている

不動産投資に対して、“楽に稼げる”というイメージを持っている方も、賃貸物件のオーナーには向いていません。
賃貸物件での不動産投資は、うまくいけば現在の職業よりも多くの収入を得られる可能性があるものですが、決して楽に稼げるものではありません。
また、会社員の方などとは違い、毎月の収入が確保されているわけでもありません。
言ってしまえば、通常の仕事よりも手間やリスクは多いと言えます。
そのため、楽に稼ぎたいのであれば、別の方法を探すことをおすすめします。

何事も1人でやり遂げたい

何事も1人でやり遂げたいと思うことは、決して悪いことではありません。
ただ、このような考えを持っている人は、賃貸物件のオーナーには向いていないと言えるでしょう。
なぜなら、不動産投資には、法律や税務、リフォームなどにおいて、その道のプロでないと対応できない業務が山ほどあるためです。
事前にオーナー自身が知識を得ているにしても、専門性の高い問題の解決に関しては、やはり周りの人の手を借りるべきでしょう。
また、不動産投資に関する業務をすべて1人で行おうとすると、単純に時間がかかってしまいます。
そのため、より質の高い不動産投資にするために費やす時間がなくなってしまうのです。
もちろん、管理会社などを利用しなければ、不動産投資にかかる費用は大幅にカットできるかもしれませんが、いざ1人で不動産投資を始めると、費用と手間のどちらを取るべきなのかはすぐに理解できます。

まとめ

ここまで、賃貸物件のオーナーに向いている人、向いていない人について解説してきましたが、いかがでしたか?
自身があまりにも“向いていない人”に当てはまっているという場合は、不動産投資を諦めるか、意識改革をした上で不動産投資に臨むようにしましょう。
そうしなければ、賃貸物件での不動産投資が単なる時間とお金の無駄遣いに終わってしまいます。

カテゴリーで探す

弊社代表著書

弊社代表・中川祐治執筆書籍 「底地・借地で困った時に最初に読む本」 好評発売中です!

底地・借地で困った時に最初に読む本の表紙

全国の有名書店や
Amazonで絶賛発売中!

底地・借地で困った時に最初に読む本
多くの反響をいただいております! amazon売れ筋ランキング3冠獲得(2020年12月20日現在)

各種資料ダウンロード
していただけます

  • 金銭消費貸借契約書
  • 土地交換契約書(等価交換)
  • 土地交換契約書(交換差金あり)
  • 解約合意書(借地)
  • 建替え承諾願い書、建替え承諾書
  • 私道の相互利用に関する合意書
トップへ