土地活用

借地契約書において注目すべきポイントについて解説します

これから地主様と借地契約書を交わそうとしている方は、借地契約書において注目すべきポイントを押さえておきましょう。
ポイントさえしっかり押さえておけば、地主様との間でトラブルが起こったり、関係が悪化してしまったりする可能性は低くなります。
それでは、詳しく見ていきましょう。

借地契約書について注目すべきポイント①必須事項について

借地契約書には、いくつかの必須事項が存在します。
したがって、まずはそこから注目しましょう。
具体的には以下の通りです。

①契約を交わした日
文字通り、借地契約書を交わした日付です。
ちなみに、これから交わされる新しい借地契約に関しては、すべて“借地借家法(新法)”が適用されます。

②契約期間
借地契約を結ぶ期間です。
普通借地権の場合、基本的に借地人様にその意思があれば、契約期間を過ぎても更新できます。

③地代
借地を使用するにあたり、地主様に支払う金銭です。
後々トラブルを起こさないためには、相場をチェックし、金額が妥当なのかどうかをチェックする必要があります。

④建物の種類
借地に建てる建物が、戸建物件なのかマンションなのか、はたまた木造なのか鉄骨造なのかということを表しています。
借地契約では、基本的に、事前にどんな建物を建てるのかを決める必要があるため、必ず記載されているかチェックしましょう。

⑤借地部分の範囲
土地の一部が借地となる契約の場合、その借地の範囲がどこまでなのかが記載されています。
建物を建てる際に重要な情報のため、範囲はもちろん、面積なども細かくチェックしましょう。

借地契約書について注目すべきポイント②特約について

借地契約書において注目すべきポイントには、上記の必須事項の他に、特約も挙げられます。
例えば、借地にある建物を増改築したい場合、基本的には地主様に相談して、OKが出れば増改築が可能になります。
ただ、地主様の中には、最初から借地契約書の特約によって、増改築を禁止している方もいます。
その他で言うと、更新料に関する特約も、しっかりチェックしておくべきです。
更新料の有無や金額は、地主様と借地人様のトラブルを生みやすいため、借地契約書を交わす時点で把握しておかなければいけません。

借地契約書を引き継ぐときに注目すべきポイントは?

これから新たに借地契約書を交わすのではなく、先代から交わされている借地契約書を引き継ぐ方は、また違ったポイントに注目する必要があります。
もっとも注目すべきなのは、先代から交わされている借地契約書において、曖昧な内容がないかどうかです。
借地契約書の中には、数十年または100年近く前に交わされたものもあり、そのような借地契約書は、近年のものと比べて曖昧な内容になっているものも多いです。
このような内容をそのままの状態にし、地主様と借地人様の両方が、自身の都合の良い解釈をしてしまうと、後々トラブルが発生しやすくなるでしょう。
したがって、曖昧な内容が見つかった場合は、内容を修正することをおすすめします。
借地契約書の内容は、地主様と借地人様が合意すれば、いつでも変更することができます。
また、「今後のトラブルを避けたいので、内容を修正したい」というような相談に対して、拒否するような地主様はほとんどいませんので、安心してください。
できる限りトラブルを起こしたくないという気持ちは、借地人様も地主様も同じです。

まとめ

ここまで、借地契約書において注目すべきポイントをいくつか解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
地主様と新しく借地契約書を交わす方は、必須事項と特約にしっかり目を通し、トラブルの発生を防ぎましょう。
また、先代の借地契約書を引き継ぐという方は、必須事項と特約をチェックするのはもちろん、不透明な契約内容がないかどうかも見逃してはいけません。

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