【地主様向け】所有する土地での駐輪場経営について
今回は地主様に向けて、所有する土地での“駐輪場経営”について解説したいと思います。
駐輪場の経営は決して土地活用の王道パターンとは言えませんが、利点を知ることで魅力的に感じてもらえるかもしれません。
もちろん欠点も包み隠さず解説しますので、総合的に見て選択肢とするかどうかを判断してください。
【地主様向け】所有する土地での駐輪場経営における利点
所有する土地での駐輪場経営には、“比較的少額のコストでスタートできる”という利点があります。
駐輪場経営は賃貸経営などと違って、規模の大きい建築物を建てる必要がありません。
またスタートさせる際のコストが少額なだけでなく、建築物が必要ないためスムーズに経営をスタートさせられます。
問題なく手続きを済ませることができれば、1ヶ月以内に経営をスタートさせることも可能です。
したがって所有する土地での駐輪場経営は、現在持て余している土地を早急に活用したい方、または早急に継続収入を得たい方に向いていると言えます。
駐輪場の需要がある立地では、急に需要がなくなる可能性が低く、継続的に収入を得やすいというところも魅力ですね。
【地主様向け】所有する土地での駐輪場経営における欠点
所有する土地での駐輪場経営における大きな欠点としては、“それほど大きな利益は上げられない”ということが挙げられます。
立体駐輪場のように、数百台単位で駐輪ができる規模の土地であれば別ですが、立体駐輪場をスタートさせるには多額の建築コストが必要になります。
また駐輪場は、需要が駅前の立地に集中している場合が多いです。
逆に言うと、駅から遠い立地には駐輪場としての需要がほとんどないということです。
またもし駅前に所有する土地で駐輪場経営をスタートさせたとしても、周辺にはライバルの駐輪場がひしめいていることが予想されます。
つまり所有する土地での駐輪場経営は、気軽に素早くスタートできる反面、得られる利益やスタートできる立地が限定されてしまうということです。
【地主様向け】所有する土地での駐輪場経営におけるタイプについて
所有する土地での駐輪場経営における利点、欠点はある程度理解していただけたかと思います。
では次は、駐輪場経営のタイプについて解説します。
所有する土地で駐輪場経営をする際は、どのタイプにするかによって得られる利益にも違いが出てきます。
○課金制
課金制の駐輪場は、自転車を駐輪した時間に応じて課金するというタイプです。
比較的利用者を集めやすく、周辺住民以外に利用してもらえるケースも多いです。
ただ料金を高く設定しすぎてしまうと集客が難しくなるため、このタイプを採用するにはライバルの課金制駐輪場の価格をリサーチしておく必要があります。
○月極制
月極制の駐輪場は、1ヶ月分の利用料を契約者から受けとり、自由に利用してもらうというタイプです。
毎月の利益が計算しやすいという利点がある反面、契約者以外から利益を得ることができないため、効果的な顧客獲得の戦略が必要になります。
○日課金制
日課金制の駐輪場は、1日分の利用料を前もって受け取ることで、1日中好きに利用してもらうというタイプです。
利用時間が短くても少なくても、同じ利益を得ることができるのが利点です。
ただこのタイプも通常の課金制と同様に、ライバルの駐輪場と比較して価格が高くなりすぎないように、慎重に価格設定をしなければいけません。
まとめ
地主様は、所有する土地で駐輪場を経営するという選択肢について、理解していただけたでしょうか?
一長一短ある土地活用の方法ではありますが、コストをかけず素早く土地活用をスタートさせたい地主様にとっては向いている方法でしょう。
まずは自身の所有する土地が駐輪場の経営に向いているかを把握し、選択肢に入れるのであればライバルのリサーチや、スタートさせるまでの計画を立ててください。