不動産売買・投資

環境的瑕疵物件の概要や他の訳アリ物件との違い

不動産の中には、通常備えるべき品質や性能を欠いている物件が存在します。
これらは一般的に訳アリ物件と呼ばれるもので、中でも非常に変わった特徴を持つのが環境的瑕疵物件です。
ここからは、どのような物件が環境的瑕疵物件に該当するのか、どこが他の訳アリ物件と違うのかについて解説します。

環境的瑕疵物件の概要

土地あるいは建物に大きな問題があるわけではなく、その周辺の環境に何かしらの問題を抱える物件を環境的瑕疵物件といいます。
五感に悪影響を及ぼしたり、嫌悪施設が近くにあったり、人間関係のトラブルに巻き込まれたりする可能性がある物件を、総じてこう呼んでいます。
では、具体的にどのような物件が該当するのかを見ていきましょう。

繁華街が近い

すぐ近くに繁華街、歓楽街などがある物件は、便利な反面、人の騒ぎ声や話し声などが大きくなりがちです。
昼夜問わず人の声がうるさく、睡眠等に支障が出るような物件は、環境的瑕疵物件に該当すると判断して良いでしょう。

大通りや線路が近い

交通量の多い大通りや線路がすぐ近くにある物件も、環境的瑕疵物件扱いになることがあります。
なぜなら、自動車や電車が走る音が大きい場合、快適な生活を妨害する要素になりかねないからです。
もちろん、このような物件は、音だけでなく振動も感じやすくなります。
ちなみに、大通り沿いでは、排気ガスや砂埃が洗濯物に付着することも考えられます。

荒廃した空き家が近い

所有者が居住しなくなって放置された空き家などは、草木が生い茂ったり、不法投棄をされたりすることで、どんどん見た目が悪くなっていきます。
いわゆるゴミ屋敷です。
そして、荒廃してしまった空き家は、悪臭を放ったり、虫を大量に発生させたりすることもあります。
このような空き家が近くにある物件も、環境的瑕疵物件として扱われる可能性が高いです。

高層建築物が近い

高層マンションやビルなどが近い物件も、環境的瑕疵物件に該当することがあります。
なぜなら、高層建築物が近いと、日当たりや眺望が遮られてしまう可能性があるからです。
日当たりや眺めの良さを重視して、購入する物件を選ぶ方は多いため、売主にとってこれは大きなデメリットと言えます。

暴力団構成員が近くに住んでいる

すぐ近くに暴力団構成員が居住している物件も、環境的瑕疵物件として扱われることが多いです。
なぜなら、「トラブルが発生しやすい」「治安が悪い」というイメージを持たれてしまうからです。
もちろん、すぐ近くに暴力団の事務所があるような物件は、なおさら敬遠されてしまう可能性が高いです。

刑務所が近くにある

刑務所や留置所などが近くにある物件も、環境的瑕疵物件の1つに数えられます。
暴力団事務所とは違い、危険人物が外に出てくる可能性は極めて低い刑務所ですが、やはり近くにあると嫌悪感を抱いてしまうでしょう。

産業廃棄物処理場が近くにある

産業廃棄物処理場とは、主に工場などから排出された汚泥や廃油、鉄くずや廃プラスチック類などの産業廃棄物を処理する施設をいいます。
こちらが近くにある物件も、空気の汚れやニオイなどによる健康被害を危惧する方に敬遠されやすいです。

環境的瑕疵物件と他の訳アリ物件の違いについて

訳アリ物件には、環境的瑕疵物件の他にも以下の3種類があります。

物理的瑕疵物件 土地の地盤が歪んでいる、建物がシロアリ被害に遭っているなど、物理的に重大な欠陥を持っている土地・建物
法的瑕疵物件 再建築不可物件、市街化調整区域など、法令等によって自由に利用できない物件
心理的瑕疵物件 物件のある場所で過去に起こった出来事(自殺、殺人、火災など)が原因で、嫌悪感を持たれる物件

これらの訳アリ物件の特徴としては、土地や建物そのものに問題を抱えています。
しかし、物理的瑕疵物件はそうではありません。
周りの環境が物件の良し悪しに影響してしまうという点で、環境的瑕疵物件は他の訳アリ 物件とは一線を画していると言えます。
他にも、環境的瑕疵物件ならではの特徴があります。
それは、人によっては問題ないと感じることもあるという点です。
例えば、地盤が歪んでいる土地や、再建築不可物件、過去に殺人事件があった物件などは、基本的に誰もが敬遠します。
ただ、環境的瑕疵物件の場合、「近くに刑務所があっても気にならない」「日当たりが悪くても良い」と感じる方も中には存在します。
つまり、環境的瑕疵物件は、売却する相手によって、評価が大きく分かれてしまう物件だということです。
売却がスムーズに進む可能性もあれば、なかなか買い手が見つからない可能性も十分にあることから、少し読めない物件だと言えます。

まとめ

ここまで、少し変わった特徴を持つ環境的瑕疵物件について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
もしかすると、売主の皆さんが今売りに出そうとしている物件は、環境的瑕疵物件になり得るかもしれません。
売り出した後、なかなか買い手が付かないという状況にならないためにも、今のうちに敬遠されそうな要素はないか、周辺を歩くなどしてチェックしておくことをおすすめします。

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