不動産売買・投資

住宅ローン審査に通りにくくなる意外な理由について

不動産購入時の住宅ローン審査は、年収が低い、勤続年数が短い、高齢である
といった理由で、承認されにくくなってしまいます。
また、場合によっては、少し意外な理由で落とされてしまうこともあります。
ここからは、あまり知られていない住宅ローン審査に通りにくくなる理由を見ていきましょう。

住宅ローン審査に通りにくくなる意外な理由6選

以下に該当する場合、住宅ローン審査に通りにくくなることがあります。

・過去7年以内に債務整理をしている
・運転免許証番号の下一桁が4以上の数字になっている
・キャッシング枠のあるカードを持っている
・健康保険証が国民健康保険
・給与体系が歩合制
・現住所の居住年数が1年未満

過去7年以内に債務整理をしている

住宅ローン審査に通りにくくなる意外な理由としては、まず過去7年以内に債務整理をしているということが挙げられます。
債務整理とは、支払いが困難になった借金を減額したり、支払えないことを認めてもらったりするための手続きをいいます。
こちらを行ったという情報は、個人信用情報センター等において7年間開示されるため、住宅ローン申し込み時点から過去7年の間に実施していれば、「支払い能力が低い」と判断され、当然審査には通りません。
逆に言えば、過去に多大な借金を背負い、債務整理を行っていたとしても、それが7年以上前のことであれば、審査に通過する可能性はあります。
ただし、債務整理をした金融機関と、住宅ローンの申し込み先が同系列である場合、記録は残り続けるため、基本的には審査に通らないと考えておきましょう。

運転免許証番号の下一桁が4以上の数字になっている

運転免許証番号の下一桁が4以上の数字になっている場合も、住宅ローン審査には通りにくくなります。
審査を受ける際は、本人確認書類として運転免許証を提出することがあり、こちらにはそれぞれ番号が割り振られています。
こちらの番号の下一桁は、免許証を再発行した回数を意味しています。
つまり、再発行の回数が多ければ多いほど、数字は大きくなるというわけです。
免許証が何度も再発行されているとわかった場合、金融機関は「何か問題があるから、何度も再発行しているのではないか」と考えやすくなり、審査に落ちる可能性も高くなってしまいます。
そのため、再発行の回数が多い方は、パスポートや住民基本台帳カードなど、運転免許証以外のものを本人確認書類として提出しましょう。

キャッシング枠のあるカードを持っている

クレジットカードには、50~100万円程度のキャッシング枠が設けられていることがあります。
当然、キャッシング利用金額が多かったり、返済が滞っていたりする場合、住宅ローン審査は通りにくくなります。
しかし、たとえ枠を使っていなかったとしても、その機能が付いたクレジットカードを持っているだけで審査に通りにくくなる可能性があるため、注意しましょう。
こちらは、住宅ローンの借入先金融機関によって「キャッシング枠と借金は同等」という見られ方をする可能性が高いからです。
住宅ローン審査を受けるなら、キャッシング機能付きのカードをあらかじめすべて解約しておくことをおすすめします。

健康保険証が国民健康保険

本来、企業は社員を社会保険に加入させなければいけません。
しかし、中にはすべての社員を社会保険に加入させず、各自に国民健康保険への加入を促しているところもあります。
この場合、国民健康保険に加入している社員の方は、不動産購入時の住宅ローン審査に通りにくくなってしまうため、注意しましょう。
なぜなら、「信用性の低い企業に勤めている」と判断されてしまうからです。
住宅ローン審査でチェックされるのは、申込者本人の属性だけではありません。
収入を得ている勤務先の規模や状況なども、チェックの対象となります。
そのため、まだ社会保険証を持っていないという方は、義務であることを企業に伝え、早急に加入させてもらわなければいけません。

給与体系が歩合制

たとえ年収が高くても、勤務先の給与体系が歩合制の場合は、住宅ローン審査に通りにくくなります。
なぜなら、歩合制の場合、金融機関に「収入が安定していない」と判断されやすくなるからです。
一般的に、審査時に提出する源泉徴収票を見るだけでは、歩合制かどうかの判断はできません。
しかし、勤務先によっては、固定給と歩合給に分け、源泉徴収票を2種類発行するところもあります。
このような場合、歩合給と把握されることも考えられるため、注意が必要です。

現住所の居住年数が1年未満

現住所の居住年数が1年未満の場合、金融機関に「何か問題があって頻繁に転居している」と判断され、審査に通りにくくなることがあります。
このような場合は、なぜ転居の回数が多いのかについて、早めに金融機関に告知しておくことをおすすめします。
ただし、その住居が申込者本人、あるいは家族の持ち家である場合、信用力または返済能力が高いと判断されるため、居住年数が1年未満であっても審査に影響は出ません。

まとめ

ここまで、住宅ローン審査における落とし穴とも言える、審査に通りにくい以外な理由について解説しました。
たとえ審査に落ちたとしても、金融機関は基本的にその理由を細かく教えてくれません。
そのため、前述のような意外な不承認理由を知っておかなければ、次の審査も理由がわからないまま落ちてしまう可能性があるため、注意してください。

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