不動産売買・投資

売却すべき不動産の特徴について解説します

「不動産を手放したいけど、売却すべきなのかどうかがわからない…」
初めて売却をしようとする方は、このような悩みを抱えることも多いかと思います。
では、売却すべき不動産には、一体どのような特徴があるのでしょうか?
この機会にぜひ参考にして、今後の判断に活かしていただければ幸いです。

売却すべき不動産の特徴5選

自身が所有する不動産が以下のような特徴に当てはまる場合、早めに不動産会社に相談し、売却することをおすすめします。

・空き家
・ライバル物件の環境が良くない
・共有名義になっている
・相続で取得した
・所有期間が5年以上

空き家

所有している不動産が空き家の場合は、売却すべきだと言えます。
なぜなら、使用していない空き家を所有し続けるだけだと、次第に手入れが行き届かなくなり、劣化することでどんどん売却しにくくなってしまうからです。
また、それだけでなく、維持費の観点から見ても、空き家は売却するべきだと言えるでしょう。
所有している空き家が、空き家等対策特別措置法で定められている特定空き家扱いになると、固定資産税の優遇措置は受けられません。
ちなみに、特定空き家とは、倒壊の危険があったり、衛生上有害であったりする空き家のことを言います。
つまり、放置されたままの空き家を所有していると、これまで以上に固定資産税がかさんでしまうということです。
これほど無駄なことはありません。

ライバル物件の環境が良くない

ライバルとなる物件の数が多かったり、価格が低かったりする不動産も、なるべく早めに売却しましょう。
なぜなら、このような不動産は、価格が下がりやすいエリアにあると判断できるからです。
ライバルの物件が多ければ、売却価格を極力下げないと売れませんし、価格が低ければ、同等あるいはそれより低い価格でないと、売却は難しくなります。
そして、このような状況が続くと、時間が経つにつれてどんどん売却価格が下がるのは目に見えています。
そうなってしまうのであれば、なるべく早めに売ってしまった方が、得をする可能性が高いということです。

共有名義になっている

相続によって取得し、兄弟姉妹との共有名義になっている不動産も、できるだけ早く売却した方が良いでしょう。
なぜかと言うと、名義人である兄弟姉妹それぞれに子どもができた場合、売却の際の権利関係がとてもややこしくなってしまうからです。
また、共有名義の不動産は、1人でも反対した場合、なかなかスムーズに売却できません。
そのため、トラブルが起こる前に売却し、現金を兄弟姉妹で分け合う方が無難でしょう。

相続で取得した

先ほど、兄弟姉妹との共有名義になっている相続不動産は、早めに売却した方が良いと解説しました。
また、相続不動産については、たとえ共有名義でなかったとしても、相続から3年10ヶ月以内には売却すべきです。
不動産を相続した後は、相続開始から10ヶ月以内に申告をしなければいけません。
さらにその後、申告をしてから3年以内に売却すれば、相続税の一部を家の取得費(購入にかかった費用)に加算できます。
こちらは、取得費加算の特例というものであり、取得費をなるべく多く計上することができれば、相続不動産を売却したときにかかる譲渡所得税を減らすことも可能です。
つまり、相続から3年10ヶ月以内に物件を売却すれば、相続税と譲渡所得税、2種類の税金を節税できるということです。

所有期間が5年以上

自身の不動産を売却すべきかどうか迷っている方は、所有期間が5年を超えるタイミングでの売却も検討すべきです。
不動産売却で利益が発生した場合にかかる譲渡所得税の税率は、その物件の所有期間によって変わる仕組みになっています。
また、所有期間が5年を超えれば、こちらの税率は大幅に下がり、結果的に支払う税金の金額を大きく引き下げることができます。
具体的には、不動産を売却した年の1月1日時点において、譲渡する不動産の所有期間が5年を超える場合、長期譲渡所得の税率が適用され、5年以下の短期譲渡所得と比べて、税率はほぼ半分にまで下がります。

不動産を売却しやすい時期について

上記のような不動産を所有する方は、早急に売却を検討すべきですが、より売却に成功しやすくするためには、買い手が付きやすい時期を狙うことも大切です。
具体的には、3月と9月のタイミングがおすすめです。
3月は、新生活が始まる4月までに住み替えを完了させるために、転勤や子どもの進学に合わせて引っ越しをする方が多くなるため、売却の時期としては適しています。
また、夏の長期休暇シーズンが終了し、過ごしやすくなった季節であることから、実際に不動産を購入するために活動を始める方が増加します。

まとめ

ここまで、売却すべき不動産の主な特徴について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
売却すべきか否かを迷っているうちに、所有する物件の価値がどんどん下がってしまったり、ライバルの売り手に先を越されてしまったりすることは往々にしてあります。
もちろん、不動産売却をするために、重い腰を上げなければいけない方もいるかと思いますが、決断は早めにすることを心掛けてください。

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