普段医者として働く方の中には、不動産投資を取り入れている方が非常に多いです。
なぜなら、医者の不動産投資には、他の職業の方が行う不動産投資と比べて、多くの利点があるためです。
今回は、具体的にどんな利点があるのか、そして医者の不動産投資において注意すべきことなどについて解説します。

医者の不動産投資における利点とは?

医者の不動産投資における利点には、主に以下のようなことが挙げられます。

①資金調達がしやすい
不動産投資用の物件を購入する際は、ほとんどの方が金融機関からの融資などで資金調達をします。
医者は社会的な信頼度がとても高く、年収も高いことが多いため、融資の審査を通過しやすく、資金調達に困る心配がほとんどありません。
特に、大手病院に勤務する医者や、大手病院、有名なクリニックの開業医であれば、さらに信頼性はアップします。

②資産形成に繋がる
医者は比較的安定している職業というイメージがありますが、老後資金や病気の際にかかる資金のことを考えると、資産形成はどうしても必要になってきます。
そんな医者の資産形成に適しているのが、不動産投資です。
医者が不動産投資を行えば、資産形成に繋がりますし、本業以外で安定収入を得ることができれば、医者としての早期リタイアも現実味を帯びてくるでしょう。

③本業以外で安定収入を得ることができる
開業医の場合、たとえ患者が減少し、クリニックの収入が少なくなったとしても、建物の賃料や人件費、その他の固定費等は支払い続けなければいけません。
ただ、開業医が不動産投資をして、医業以外で安定収入を得ることによって、そのような費用を支払えなくなるという不安が軽減されます。

④節税効果がある
医者の不動産投資には、高い節税効果があります。
なぜなら、医者は年収が高いケースが多く、他の職業の方に比べて、本来納めなければいけない税金が高額であるためです。
つまり、医者が不動産投資を行えば、所得税や相続税などの税負担が大きく軽減されるということです。

医者の不動産投資において注意すべきこととは?

医者の不動産投資にはさまざまな利点がありますが、当然注意すべきこともあります。
具体的には以下の通りです。

①勧誘が多いため、優良不動産会社を選ぶのが難しくなる
医者が高収入であることが多く、なおかつ不動産投資に向いているということは、多くの不動産会社が把握していることです。
そのため、多くの不動産会社から、「うちで物件を購入しませんか?」という勧誘が来ることが予想されます。
したがって、他の職業の方よりも、多くの選択肢の中から、優良不動産会社を選定しなければいけないため、この点については、少し難しさや煩雑さを感じてしまうかもしれません。

②全てを他人に任せるのは危険
これは、医者の不動産投資に限ったことではありませんが、医者としての仕事が忙しいからといって、不動産会社や管理会社、あるいは税理士などにすべてを任せっきりにするのは、とても危険です。
例えば、不動産投資用の物件選びや、借入先金融機関の選定などは、必ず医者自身が行わなければいけません。
他人に任せていては、必ずどこかで計算が狂います。

③節税についての知識を身に付ける必要がある
先ほど、医者の不動産投資には、高い節税効果があるという話をしました。
ただ、だからと言って、労せずして節税効果が得られるというわけではないため、その点は注意しましょう。
節税をしたいのであれば、節税の方法を把握しておかなければいけませんし、当然、節税対象になる税金の種類も知っておかなければいけません。
また、知識がないまま不動産投資を初めてしまうと、節税効果が得られないどころか、かえって費用がかさむことも考えられます。

医者の不動産投資における節税の仕組みについて

ここからは、再三に渡って触れてきた“医者の不動産投資における節税”の仕組みについて解説したいと思います。

①所得税
不動産投資では、物件の購入費用や税金、火災保険料や地震保険料、メンテナンス費用、管理会社への報酬など、さまざまな費用がかかります。
ただ、これらの費用は、すべて経費として計上できるため、医者としての収入と、不動産投資で得た収入を合わせた金額から差し引くことが可能です。
また、物件の購入費用に関しては、“減価償却費”という形で経費として計上できます。
これも経費として計上すれば、さらに課税所得から差し引ける金額が増え、最終的には所得税の金額を大幅に抑えることができます。

②相続税
年収が高い医者にとって、相続は悩みのタネでしょう。
相続税は非常に税率が高く、特に対策を取らなければ、高額な税金を支払うことになってしまうため、早めの対策が必須となります。
医者の不動産投資で相続税が抑えられるのは、現金のまま相続するよりも、不動産という形で相続する方が、相続財産の評価額を低くすることができるためです。
なぜなら、現金には幅広い用途があるのに対し、不動産には不動産投資あるいは売却などの用途しかないためです。
現金を不動産に替えておくだけでも、3~4割ほど相続財産の評価額は下がります。

不動産投資に失敗してしまう医者の特徴について

これだけの利点がある医者の不動産投資ですが、中には当然失敗してしまう医者もいます。
また、不動産投資に失敗してしまう医者には、いくつかの特徴があるため、ぜひ覚えておきましょう。

①節税効果を追い求めすぎてしまう
節税効果を追い求めすぎてしまう医者は、不動産投資に失敗する可能性が高くなります。
もちろん、節税は医者の不動産投資における大きな目的の1つですが、1番の目的は、やはり利益を上げることです。
目的の優先順位を見失い、節税効果を追い求めすぎた結果、キャッシュフローへの意識が薄くなり、失敗してしまう医者は多いため、この点に関しては注意が必要です。

②楽をして稼ごうとしてしまう
楽をして稼ごうとしてしまう医者も、不動産投資に失敗する可能性は高いです。
なぜなら、不動産投資のすべてを第三者に任せると、悪質業者のカモになってしまう可能性が高くなるためです。
努力を惜しまず、多くの時間を費やさなければ、たとえ不動産投資に向いている医者であっても、成功は遠のいてしまいます。

③借入額を多くしすぎてしまう
医者は社会的な属性が良く、金融機関からの評価が高いため、低金利で大量の資金を借り入れることができます。
そのため、不動産投資においては、非常に利益を上げやすくなります。
ただ、借入額を多くすればするほど、毎月の返済額は大きくなることは、言うまでもありません。
また、医者の不動産投資では、大規模な修繕が必要になるケースや、急に空室が増えてしまうケースもあるため、ある程度自己資金に余裕を持っておく必要があります。
もし、毎月多額の借入金を返済している状況で、なおかつ不動産投資における収入が減るタイミング、多額の費用が必要になるタイミングが重なってしまったら、いくら高収入の医者でも、切り抜けるのは難しくなるでしょう。
不動産投資に伴う借入は、そのような最悪のケースも想定して金額を決めなければいけないのです。

まとめ

ここまで、医者の不動産投資における利点や注意点など、さまざまなことを解説してきました。
これから不動産投資を始めようと考える医者の方は、“不動産投資に向いている=必ず成功する”というイメージを持たないことをおすすめします。
あくまで、他の職業の方が始める不動産投資よりも、医者の不動産投資に利点が多いというだけであって、努力をしなければ、成功の保証はありません。