「集合住宅で不動産投資をするにあたって、必要な資格はあるの?」
そのような疑問を抱いている方は、少なくないと思います。
結論から言うと、集合住宅での不動産投資に資格は必要ありませんが、取得しておくことで、より不動産投資を有利に進められる資格はあります。
どんな資格なのか、詳しく見ていきましょう。

集合住宅で不動産投資をする際に持っておきたい資格①宅建士

宅建士とは、“宅地建物取引士”の略であり、簡単に言うと、不動産取引の専門家であることを証明する資格のことを言います。
年間数十万人が受験する国家資格の1つで、“宅建試験”に合格することで所得できます。
ただ、宅建試験の合格率は例年15~17%と極めて低いため、取得することは決して容易ではありません。
集合住宅で不動産投資をする場合には、運用に関するさまざまなことを勘案する必要がありますが、宅建士の資格を取得することで、運用における注意点を漏れなく抑えられるようになります。
また、宅建士の資格を持っていれば、不動産投資用の集合住宅を購入する際、不動産会社が提示する契約書の内容について、正確に把握することもできます。

集合住宅で不動産投資をする際に持っておきたい資格②ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーとは、節約から税金、投資、住宅ローン、不動産、老後、相続など、あらゆることに関連する“お金”のプロであり、幅広い知識が要求される資格のことを言います。
また、ファイナンシャルプランナーを名乗るには、国家検定である“FP技能士(1~3級)”、あるいは民間資格である“CFP(サーティファイドファイナンシャルプランナー資格)”、“AFP(アフィリエイテッドファイナンシャルプランナー資格)”を取得する必要があります。
この資格を取得すれば、十分な金融知識を身に付けられるだけでなく、キャッシュフロー票を使用して、長期的な資金計画、収支計画を立てられるようになります。
不動産投資において、当然長期的な資金計画、収支計画を立てることは重要であるため、これから集合住宅での不動産投資を始める場合、ファイナンシャルプランナーの資格を持っておいて損はないでしょう。

集合住宅で不動産投資をする際に持っておきたい資格③マンション管理士

マンション管理士とは、マンションの維持、管理に関するコンサルティング業務における専門資格のことをいい、“マンション管理試験”という国家資格に合格することで、取得できます。
具体的には、マンション運営で発生する管理に関するトラブルの解決、健全な運営を行うための提案をすることができる資格で、合格率は約8%と非常に低いです。
法律などの専門知識や、国家資格を必要とする点で、“マンションの管理人”とは異なります。
マンションなどの集合住宅で行う不動産投資には、入居者トラブルが付き物です。
ただ、不動産投資をする際に、マンション管理士の資格を持っていれば、入居者トラブルに対して適切に対処できるようになり、トラブルが大事になるのを防げます。

集合住宅で不動産投資をする際に持っておきたい資格④管理業務主任者

管理業務主任者とは、現行の“マンションの管理の適正化の推進に関する法律”制定に伴い、マンションの委託契約に関する重要事項や、管理事務の報告を行うために設けられた、国家資格の1つです。
資格を取得するには、“管理業務主任者試験”に合格する必要があります。
また、管理業務主任者試験に合格するには、民法や区分所有法などの法律、マンションの管理規約、委託契約、設備などに関する幅広い知識を身に付ける必要があり、資格取得は決して簡単ではありません。
ただ、管理業務主任者を取得すれば、集合住宅での不動産投資において、その幅広い知識を活用することができるでしょう。

集合住宅で不動産投資をする際に持っておきたい資格⑤不動産実務検定

不動産実務検定とは、賃貸物件のオーナーとして健全な経営を実現したい方や、不動産投資で安定した将来を実現したい方などに向けた資格のことを言います。
この資格を取得すれば、ライフプランニングから不動産投資、満室経営、税金対策に至るまで、幅広い不動産知識を有していることを証明できます。
また、不動産実務検定には1級と2級があり、前者は不動産投資、後者は賃貸管理経営に関する実務知識が対象になります。
ちなみに、初級資格の2級の合格率は60%前後のため、ここまで解説した資格と比べると、取得もしやすい資格だと言えるでしょう。
集合住宅での不動産投資における失敗を極力減らすため、事前に知識をしっかり得ておきたいという方は、ぜひ取得すべき資格ですね。

集合住宅で不動産投資をする際に持っておきたい資格⑥ホームインスペクター

ホームインスペクターとは、“住宅診断士”とも呼ばれる資格で、取得すれば、建築、不動産取引、住宅診断方法などにおける一定以上の知識と、高い倫理観を持っていることが証明されます。
2009年から、“NPO法人日本インスペクターズ協会”が資格試験を実施しており、年齢、性別、学歴に関係なく、誰でも受験することが可能です。
合格率は約30%とそれほど高くありませんが、しっかりと時間をかけて勉強すれば、決して取得不可能な資格ではないと言えるでしょう。
集合住宅での不動産投資には、物件が劣化し、資産価値が下がってしまうというリスクが存在しますが、ホームインスペクターの資格を持っていれば、集合住宅の状態を正確に把握し、適切な改修計画の策定などが行えます。

集合住宅で不動産投資をする際に持っておきたい資格⑦賃貸不動産経営管理士

賃貸不動産経営管理士とは、主に賃貸物件の管理に関する知識や技能、倫理観を持っている専門家のことをいい、現在まで、約5万人を超える資格者を輩出しています。
また、賃貸不動産経営管理士試験では、賃貸管理の意義、役割をめぐる社会状況に関する事項、賃貸住宅管理業者登録制度に関する事項、賃貸借契約に関する事項などから問題が出題され、賃貸管理に関する実用的かつ幅広い知識が問われます。
集合住宅で不動産投資をする際、この資格を取得していれば、他の投資家より1歩も2歩もリードした状態でスタートできます。
賃貸物件の管理における知識を十二分に有しているため、入居者や管理会社からも信頼されやすくなるでしょう。

集合住宅で不動産投資をする際には、資格取得よりも重要なことがある

集合住宅での不動産投資を行うにあたって、少しでも有利になる資格を取得しておくことは、とても重要です。
ただ、それよりももっと重要なのは、”専門家のサポートを受ける“ということです。
確かに、資格を取得すれば、一般の方よりは有利に不動産投資を進められるかもしれません。
ただ、集合住宅での不動産投資には、経理や法律、営業や税務など、あらゆる知識が必要になるため、オーナー1人がそれらすべてを網羅するのは難しいでしょう。
そのため、自身が必要だと思う資格を1つ決定し、その資格の範囲外である業務などに関しては、大まかに勉強しておく程度に留め、専門家に任せることをおすすめします。

まとめ

ここまで、集合住宅での不動産投資をする際に持っておきたい資格について解説しました。
冒頭でも触れたように、集合住宅での不動産投資は、資格を取得しなくても始められます。
ただ、資格を取得していれば、不動産投資初心者の方にありがちな大きい失敗は避けやすくなりますし、想定外の事態が起こったときでも、比較的スムーズに対応することができるでしょう。

 

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