地方にある不動産は、どうして買い手が付きにくいのか?
地方にある不動産は、都会にある不動産よりも買い手が付きにくいと言われています。
では、地方にある不動産に買い手が付きにくい理由とは、一体何なのでしょうか?
詳しく解説しますので、地方に住居を構える方、親御さんが地方に住んでおり、将来不動産を相続する可能性がある方などは、ぜひ参考にしてください。
地方にある不動産に買い手が付きにくい理由①交通の便が良くない
地方にある不動産の買い手が付きにくいもっとも代表的な理由は、やはり交通の便が良くないことです。
例えば、電車やバスなどが都会に繋がっていないような地方である場合、都会への通勤は難しくなるため、敬遠する買い手は必然的に増加します。
地方にある不動産に買い手が付きにくい理由②インフラや施設が整っていない
電気、ガス、水道などの生活インフラ、またはスーパーや病院、学校などの施設が整っていないことも、地方にある不動産に買い手が付きにくい理由です。
また、地方は居住者人数が少ないことも多く、今後これらの整備が急速に進むことも、あまり期待できません。
地方にある不動産に買い手が付きにくい理由③管理されていない土地は整備にコストがかかる
地方の住居や、しっかり所有者に管理されている土地ではなく、管理されていない地方の土地を購入する場合、そこから住居を建てるには、まず整備から始める必要があります。
土地の整備にはコストがかかりますし、もちろん手間や時間もかかります。
そのため、地方にある不動産の中でも、管理されていない土地はなおさら買い手が付きにくくなるでしょう。
地方にある不動産に買い手が付きにくい理由④土地や住居の面積が大きい
地方にある土地や住居は、都会のそれよりも面積が大きいことが多いです。
面積が大きい土地は、総額、整地費用ともに高額になるため、敬遠されがちになってしまいます。
また、面積が大きいため、マンションを建てる場所としては向いているよう思いますが、地方では不動産投資の採算が取れないことが多く、マンション用地としてもなかなか買い手は付きにくいと言えるでしょう。
地方にある不動産の買い手になり得る人とは?
前述の通り、地方にある不動産には、これだけの買い手が付きにくい理由があります。
では、地方にある不動産の買い手になり得る人には、一体どんな人が挙げられるのでしょうか?
①売却する不動産の近くに住む人
売却しようとする地方不動産のすぐ近くに住む人は、買い手になり得ると言えます。
売却する不動産のすぐ近くに住む人からすると、その不動産を購入することで、用途の選択肢を広げられるためです。
②地方暮らしに憧れている人
今は都会で生活していても、「老後は地方でゆっくり暮らしたい」と考える方は多いです。
このような人も、地方不動産の買い手になり得るでしょう。
ただ、地方暮らしに憧れている人をターゲットにする場合、その不動産で問題なく生活できる程度のライフラインは整えておかなければいけません。
③土地活用をしようとしている人
地方には、都会に比べて陽当たりが優れているという特徴があります。
なぜかと言うと、都会よりも圧倒的に高い建築物が少ないためです。
そのため、土地活用の一環として、太陽光発電をしたいと考える方にとって、地方の土地はピッタリの場所だと言えます。
また、太陽光発電をするにあたって重要なのは、陽当たりの良さと日照時間のため、多少交通の便が悪かったり、土地の形状が変わっていたりしても、そのような買い手が相手なら売却できる可能性は高いでしょう。
まとめ
地方にある不動産は、都会にある不動産と比べて、確かに買い手は付きにくいです。
ただ、その不動産の特徴を理解し、ターゲットをしっかり絞っていけば、決して売れないものではありません。
そのため、今後地方にある不動産を売る機会が訪れるかもしれないという方は、早い段階から売却のシミュレーションをしておきましょう。