不動産売買・投資

ペットを飼っていた不動産は良い条件で売却できるのか?

以前ペットを飼っていた不動産を売却する場合、通常の不動産よりも、多少査定額は下がることが予想されます。
では、ペットを飼っていた不動産は、なぜ査定額が下がりやすいのでしょうか?
また、そのような不動産を良い条件で売却する方法はあるのでしょうか?
詳しく解説しましょう。

ペットを飼っていた不動産の査定額が下がりやすいワケ

①においが付いているため
長年ペットを飼っていた不動産ほど、そのにおいが残りやすくなります。
また、そのにおいがたとえ微かなものであっても、買い手がペットを飼っていない場合、すぐに気付かれてしまうでしょう。
もっと言えば、買い手がペットを飼っていても、ペットのにおいが部屋全体に染みついてしまっているような場合、査定額は低下することが予想されます。

②ノミやダニの発生が予想されるため
ペットを飼っていた不動産は、通常の不動産に比べて、ノミやダニが発生しやすくなります。
実際にノミやダニが発生している不動産の場合、敬遠する買い手は多いため、結果的に査定額が低下する可能性は否めません。

③アレルギーが出る可能性があるため
ペットを飼っていた不動産を、動物アレルギーの買い手が購入すると、入居後にアレルギーが出てしまう可能性があります。
査定の際、その点も加味されると、査定額は下がりやすくなるでしょう。

ペットを飼っていた不動産を良い条件で売却する方法

①売却前の清掃を徹底する
ペットを飼っていた不動産を良い条件で売却するには、なんと言っても売却前の清掃を徹底することが大切です。
ただ、ペットのにおいや毛が完全になくなるまで清掃することは、決して簡単ではありません。
したがって、ペットを飼っていた不動産の清掃をする際は、必ず業者に依頼して清掃してもらうようにしましょう。
また、ノミやダニの調査や駆除に関しても、業者に依頼することをおすすめします。

②ペットが付けたキズを修繕する
犬や猫などのペットを飼っていた不動産の場合、壁や柱、床などにひっかきキズが付いていることが多いです。
良い条件で売却したいのであれば、これらのキズの修繕も必ず行いましょう。
すべてのキズを完璧に修繕するのは難しいかもしれませんが、目に見えるキズを修繕しておくだけでも、かなり見栄えは良くなります。

ペットを飼っていた不動産を売却する際、絶対やってはいけないこと

ペットを飼っていた不動産を売却する際、間違ってもやってはいけないことは、“ペットを飼っていた”という事実を隠蔽することです。
先ほども解説したように、ペットを飼っていたという事実は、査定額の低下に繋がる可能性もあるため、ペットを飼っていなかったことにして売り出すという方も少なからず存在します。
ただ、ペットを飼っていたことを伝えず、そのままその不動産に買い手が付いたとしても、後々明らかになると、大きなトラブルに発展する可能性があります。
例えば、買い手にアレルギーが出た場合などは、すぐに以前の所有者である売り手が疑われるでしょう。
また、そのアレルギー反応が重度であり、買い手をひどい健康被害に遭わせてしまった場合、損害賠償を請求される可能性もあります。
もっと言えば、動物アレルギーの方が重篤なアナフィラキシーショックを起こしてしまうと、最悪の場合命を落とすことも考えられます。
そうなるともう取り返しがつかないため、事実は正直に伝えるべきです。

まとめ

ここまで、ペットを飼っていた不動産の査定額が下がりやすい理由、そしてペットを飼っていた不動産を良い条件で売却する方法を解説してきました。
ペットを飼っていたからといって、良い条件で売却できないというわけではありませんが、においやノミ、ダニといったマイナスな要素が、査定額の低下に繋がりやすいことは否めません。
また、売却の際は、ペットを飼っていたという事実を隠蔽せず買い手に伝えるようにしましょう。

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