不動産売買・投資

不動産売買に関する仲介手数料について~売主・買主向け~

不動産売買において発生する代表的な費用に、不動産会社に支払う仲介手数料が挙げられます。
今回は、不動産売買に関する仲介手数料について、売主・買主の両方に向けて、Q&A形式で解説したいと思います。
初めて不動産を購入、売却するという方は、ぜひ参考にしてください。

不動産売買に関する仲介手数料について~売主・買主向け~①仲介手数料を支払う人物について

Q.不動産売買において、仲介手数料を支払うのは売主、買主のどちらですか?

A.不動産売買における仲介手数料は、売主と買主の双方にそれぞれ発生します。
片手取引の場合、売主は売却を依頼した不動産会社に仲介手数料を支払い、買主は売主を探してもらった不動産会社に仲介手数料を支払います。
一方、両手取引では、双方が同一の不動産会社1社に支払うという形になります。
ちなみに、不動産会社に売買を依頼している以上、売主だけ、買主だけに仲介手数料が発生するということはありません。

不動産売買に関する仲介手数料について~売主・買主向け~②土地付き建物を売却する際の仲介手数料について

Q.2,000万円の土地付き建物を売却し、土地1,200万円、建物800万円に配分したとします。
この場合、仲介手数料は2,000万円に対して計算されるのでしょうか?
それとも、土地の1,200万円、建物の800万円に対して別々に計算されるのでしょうか?

A.売買契約書に記載された売買価格を基に算出されます。
個人が売主の場合、土地と建物の内訳を分けて記載する必要がないため、上記のケースであれば、2,000万円に対して計算されるのが一般的です。
ただ、売主が課税事業者の場合、土地は非課税、建物は課税対象となるため、内訳を記載し、消費税額を差し引いた売買価格を基に、仲介手数料が算出されます。

不動産売買に関する仲介手数料について~売主・買主向け~③買い換えの際の仲介手数料について

Q.マンションの買い換えを行う場合、不動産会社に支払う仲介手数料は、売却するマンションと、購入するマンションについて負担する必要があるのでしょうか?

A.1回の不動産売買において、不動産会社が売主、買主から受け取れる仲介手数料の金額には上限があります。
具体的には、売買価格が400万円以上の場合、売買価格の3%+60,000円+消費税が上限となります。
ただ、これはあくまで1回の不動産売買における仲介手数料の上限です。
買い換えの場合、不動産の売却で1回、購入で1回不動産売買を行っていることになるため、それぞれの取引で仲介手数料を支払わなければいけません。

不動産売買に関する仲介手数料について~売主・買主向け~④キャンセル時の仲介手数料について

Q.不動産売買を成立前にキャンセルした場合でも、仲介手数料は支払わなければいけないのですか?

A.仲介手数料は、あくまで成功報酬です。
成功報酬とは、引き受けた仕事が成立した場合に受け取ると取り決めてある金銭のことを言います。
したがって、不動産売買を成立前にキャンセルした場合、不動産会社への仲介手数料は発生しませんので、安心してください。
ただ、売主と買主が不動産売買契約を結んだ時点で、不動産会社は引き受けた仕事を成立させたことになるため、この後にキャンセルした場合は、仲介手数料を支払わなければいけません。
また、相手方の売主や買主に対して、違約金も支払う必要があります。

まとめ

不動産売買に関する仲介手数料について、売主・買主の両方に向けて解説してきました。
仲介手数料は、売買する不動産の金額によっては高額になる費用のため、ルールについてはしっかり事前に把握しておきましょう。
また、仲介手数料を支払うのが惜しいからといって、個人間売買を行うのはリスクが高すぎるため、おすすめできません。
多少仲介手数料が高額になろうとも、プロの仕事をしてくれる不動産会社に依頼するべきです。

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