集合住宅の短所を長所に変えて売却する方法について
これから集合住宅の一室を売却しようとする方の中には、“短所をどのように購入希望者に伝えればいいのかわからない”と悩んでいる方もいるでしょう。
ただたとえ短所がある集合住宅であっても、それを長所に変えるようなアピールができれば、うまく売却できる可能性があります。
今回はその方法について、詳しく解説します。
集合住宅の短所を長所に変えて売却する方法①エレベーターがない集合住宅の場合
低層階の集合住宅の場合、たとえ築浅の物件でも、エレベーターが付いていないというケースは多くあります。
ではこの“エレベーターがない”という集合住宅の短所は、どのように長所に変えればいいのでしょうか?
1つ目の方法は、まず“運動になる”という風にアピールすることです。
普段あまり運動をする機会がない方などが購入希望者の場合は、これがアピールポイントになることもあります。
またもう1つの方法として、“管理費が安くなる”という風にアピールするという方法もあります。
エレベーターがある集合住宅では、定期点検などの費用が必要になるため、その分管理費は多く支払うことになるためです。
集合住宅の短所を長所に変えて売却する方法②集合住宅の1階を売却する場合
集合住宅の場合、高層階の方が人気は高いケースが多いです。
ただ1階を売却する場合でも、短所を長所に変えてアピールすれば、うまく売却できる可能性はあります。
例えば集合住宅の1階には、“セキュリティ面に不安がある”、“底冷えする”などの短所がありますが、“外出や帰宅が楽”、“子どもが転落する危険がない”という長所もあります。
したがって集合住宅の1階を売却する場合は、上記のような長所を全面に押し出すことをおすすめします。
集合住宅の短所を長所に変えて売却する方法③採光に優れていない集合住宅の場合
採光や風通しに優れているというのは、集合住宅を購入する多くの方が重視するポイントの1つです。
ただ採光に優れていない集合住宅を売却する場合でも、短所をうまく長所に変える工夫をしましょう。
例えば、採光に優れていない場合、冬場は寒くなりがちですが、その分夏場は暑くなりにくいです。
また夏場暑くなりにくいということは、その分夏の電気代を節約できるということになります。
そして採光に優れていない集合住宅には、家具などが日焼けしにくくなり、長持ちするという長所もあります。
これらの長所をしっかりアピールして、良い不動産売却に繋げましょう。
集合住宅の短所を長所に変えて売却する方法④墓地が近くにある集合住宅の場合
墓地が近くにある集合住宅は、雰囲気が不気味であったり、周辺が暗い場合が多かったりするため、少し敬遠されがちです。
ただ墓地が近くにある集合住宅には、“閑静な雰囲気である”、“地盤が安定している”、“環境の変化が少ない”といった長所があります。
特に環境の変化が少ないという長所は、必ずアピールするべきだと言えるでしょう。
つまり、墓地が取り壊されて新しいマンションが建ち、採光や風通しが悪くなるようなことは、ほとんどないということです。
また集合住宅の耐震性を重視している購入希望者には、必ず地盤が安定しているという長所をアピールしてください。
地盤が安定していれば、災害時の被害は比較的小さくなることが予想されます。
まとめ
集合住宅の短所を長所に変えて売却する方法について解説しました。
どれだけ短所がある集合住宅であっても、アピールできる長所は必ずあります。
逆にどれだけ魅力的な集合住宅であっても、必ず短所はどこかに存在します。
したがって、売却する集合住宅が購入希望者にとって魅力的なものになるかどうかは、すべて売り手の手腕にかかっていると言っても過言ではないのです。
短所をカバーしたい方は、ぜひ実践してみてください。