不動産売買・投資

不動産売却時に意識すべき5つのルールとはどのようなものか?

初めて不動産売却をする方は、右も左もわからない状況で、うまく売却できるのか不安を抱いているケースがほとんどかと思います。
そのような方は、5つのルールを徹底して守ることによって、理想の不動産売却に近づくことができます。
具体的に解説しますので、絶対に失敗したくない方はぜひ参考にしてください。

不動産売却時に意識すべき5つのルールとは?

以下のルールを意識することで、好条件かつスムーズな不動産売却を実践できる可能性が高くなります。

・不動産会社選びに手を抜かない
・内見準備を徹底する
・早めに行動する
・必要な書類を用意しておく
・物件の悪いところも見せる

不動産会社選びに手を抜かない

不動産売却を成功させるには、絶対に不動産会社選びをおろそかにしてはいけません。
どれだけ売主の知識が豊富で、正しい準備をしていたとしても、不動産会社の対応が良くなければ、スムーズな売買はできなくなります。
気になる選び方ですが、こちらについては勘違いされている方も多いため、注意してください。
初めて不動産売却をする方は、大手企業か中小企業かで選ぶケースが多いですが、こちらは正しくありません。
重視しなければいけないのは、会社の規模ではなく、担当者の仕事ぶりです。
不動産業界は、担当者の権限が比較的強く、売主が理想の不動産売却を実現できるかどうかは、担当者次第だと言えます。

内見準備を徹底する

不動産売却では、「購入希望者は現れるものの、なかなか成約まで進まない」という状況が起こり得ます。
このような状況に陥る売主は、得てして内見準備が徹底できていません。
購入希望者が内見に訪れる前には、清掃をするのはもちろんのこと、電灯を交換して明るさを演出したり、窓を開けて風通しの良さをアピールしたりと、さまざまな工夫を凝らす必要があります。
そして、内見準備で意識したいポイントには、見た目だけでなくニオイも挙げられます。
室内には、売主があまり気にならないペットやタバコのニオイが染み付いている可能性があり、そのような物件は、購入希望者に良いイメージを与えることができません。

早めに行動する

例えば、現在所有する不動産を4月に売り出そうとする売主がいるとしましょう。
このようなケースでは、4月に売却活動を始めてはいけません。
4月に売り出すのであれば、それまでに不動産会社の査定を受け、いつでも売り出せる状態にしておく必要があります。
なぜなら、こちらの方が売り出すタイミングを調整しやすいからです。
その他、できる限り築年数が浅いうちに売り出すことも意識してください。
例えば、木造戸建て住宅の資産価値は、築15年ほどまでは下落幅が比較的大きく、築10年で新築の半分ほどになってしまいます。
つまり、売却のタイミングをズルズル先延ばしにしていると、数年の築年数の違いにより、大きく売却価格が変わってしまう可能性があるということです。

必要な書類を用意しておく

不動産会社の価格査定を受ける段階では、特に多くの書類を用意する必要はありません。
しかし、実際売りに出すと決まった後には、あらゆる手続きが行われ、必要な書類も増えてきます。
そのため、どのような書類が必要なのかについては早めに把握し、売り出すまでに1つでも多く手元にある状態にしておきましょう。
戸建て物件の売却、マンションの売却に必要な書類の中で、比較的すぐに用意できるものは以下の通りです。

必要書類
戸建て物件 ・権利証(登記識別情報通知書)
・固定資産税の納税通知書
・境界、測量に関する書類
・売却する不動産を購入したときの売買契約書
マンション ・権利証(登記識別情報通知書)
・固定資産税の納税通知書
・マンションの管理規約、使用細則
・マンション管理組合の議事録
・マンション購入時の売買契約書、重要事項説明書、パンフレット

もし、上記の書類の中で見つからないものがあれば、再発行の方法などについて、早めに不動産会社に質問しておきましょう。

物件の悪いところも見せる

好条件での不動産売却を成功させたい売主にとって、売却物件の悪いところは、もっとも購入希望者に見せたくない部分です。
しかし、見せずに売却できるほど、不動産売却は甘くありません。
もし、契約内容と異なる不動産を売却したら、売主は契約不適合責任を負います。
例えば、雨漏りがある不動産を売却する場合、その事実を契約書に記載していなければ、売主は“契約内容と異なる物件を売却した”という扱いになります。
このような扱いになると、売主は買主から改めて完全な給付を請求されたり(追完請求)、損害賠償請求をされたりする可能性があるため、悪い部分を包み隠してはいけません。

まとめ

前述のルールさえ意識すれば、まったく買い手が見つからなかったり、大きなトラブルに巻き込まれたりするリスクは低くなります。
もちろん、不動産売却は数ヶ月の長丁場となるため、途中で細かい問題が発生する可能性はありますが、頼りになる不動産会社への依頼、早めの売却準備などは、きっと問題を解決しやすい環境に繋がります。

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