不動産売買・投資

郊外で不動産を購入することのメリット・デメリット

不動産を購入する際、どのエリアで物件探しをするかについては、早い段階で決定しなければいけません。
また、このとき都心部ではなく、郊外での不動産購入を検討する方もいますが、こちらの選択肢には一体どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
今回は、郊外の定義とあわせて解説します。

郊外の定義について

これから不動産を購入する方の中には、郊外の定義について、イマイチよく理解できていないという方もいるかもしれません。
郊外は、一般的には都市部に隣接するエリアを指す言葉です。
都心へのアクセスが良く、駅前には大型商業施設があり、その周辺に住宅地が広がっている、住むための街といったようなイメージです。
いわゆるベッドタウンと呼ばれるエリアは、郊外と考えて問題ありません。
また、郊外と似たような言葉に田舎や地方などがありますが、これらは都市部から距離のある場所で、アクセス環境が不便である反面、田園風景が広がる自然環境に囲まれたエリアをいいます。
このように、田舎や地方との違いを比較すると、郊外というエリアのイメージがしやすくなるかと思います。
ちなみに、都市部は郊外とは異なり、住宅街だけに限らず、オフィス街や繁華街なども含まれるエリアをいい、限られた地域に人口が集中しているという特徴があります。

郊外で不動産を購入するメリットについて

郊外で不動産を購入するメリットとしては、主に以下のことが挙げられます。

・物件の購入費用が安い
・広い物件が多い
・季節の変化を感じやすい

物件の購入費用が安い

郊外で不動産を購入するメリットは、なんといっても都市部に比べて、物件の購入費用が安いという点です。
もちろん、田舎と比べると著しく安いわけではありませんが、ある程度生活の利便性も兼ね備えていることを考えると、郊外での不動産購入は非常にお得だと言えます。
また、購入費用が抑えられるということは、購入後の主なランニングコストである固定資産税の金額も抑えられるということになります。
ちなみに、郊外の一戸建てには駐車場付きの物件も多く、そのような物件を購入する場合は、月々の駐車場代も負担する必要がありません。

広い物件が多い

郊外の一戸建ては、都市部に比べて面積が広い傾向にあります。
そのため、広めの不動産でゆったりとした暮らしをしたい方にはおすすめです。
ちなみに、郊外の一戸建てが広い理由には、主に庭付きや駐車場付きの物件が多いこと、土地や建築の条件がそれほど厳しくないことなどが挙げられます。

季節の変化を感じやすい

郊外エリアは、街路樹が建ち並んでいたり、大きな公園があったりすることも多く、都市部に比べて緑が豊かであるため、季節の変化を感じやすいというメリットもあります。

郊外で不動産を購入するデメリットについて

一方、郊外での不動産購入には、以下のようなデメリットもあります。

・通勤、通学の負担が大きい
・資産価値が下がりやすい
・計画停電の対象になりやすい

通勤、通学の負担が大きい

郊外エリアは、都心へのアクセス環境に優れているケースが多いですが、通勤や通学にかかる時間、負担に関しては、どうしても都市部より大きくなってしまいます。
ただし、始発駅に近いエリアに住む場合は、混雑する時間帯の電車でも、座って通勤、通学できるというメリットがあります。
また、電車やバスなどを利用せず、車で通勤するという方は、道路が込みやすい都市部ではなく、郊外の方がかえってストレスは少なくなるかもしれません。

資産価値が下がりやすい

郊外における中古の一戸建ては、都市部と比べると需要が高くありません。
よって、購入時から売却時までに資産価値が下がりやすく、希望通りの金額では売却できない可能性があります。
もちろん、購入後近くに大型のショッピングセンターができたり、駅が開通したりした場合は、利便性とともに資産価値も上昇することが期待できますが、これくらいの出来事がない限り、飛躍的に価値を上昇させる可能性は低いです。

計画停電の対象になりやすい

郊外エリアは、都市部に比べて災害時における計画停電の対象になりやすいです。
こちらは、あらかじめ定められた時間やエリアの送電を強制的に止める措置であり、停電している間は、当然生活に支障が出てしまいます。

郊外での不動産購入がおすすめの方

前述のメリットを踏まえると、郊外での不動産購入は、以下のような考えを持つ方におすすめだと言えます。

・ゆったりとした広い家で暮らしたい
・緑が多く、のびのびとした環境で子育てをしたい
・自宅の庭でバーベキューやガーデニングを楽しみたい
・住宅ローンやランニングコストを無理なく支払いたい など

まとめ

ここまで、郊外で不動産を購入することのメリット・デメリットを見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
当然のことですが、住まいの立地条件は「都心だから」「郊外だから」と単純に考えられない部分もあるため、不動産の購入時は、自身や家族の生活スタイルと照らし合わせながら、総合的に判断した上で購入エリアを決定してください。

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