相続

不動産相続の心強い味方!司法書士の選び方について

不動産相続において、頼りになる専門家の1つに“司法書士”が挙げられます。
司法書士は、登記申請や供託の代理、裁判所に提出する書類の作成など、法律関連の業務を代行してくれる存在で、その業務の中には“相続登記”も含まれています。
では、不動産相続時、依頼する司法書士はどうやって選べば良いのでしょうか?

司法書士の概要

司法書士は、依頼を受けてさまざまな法律に関する書類作成、登記を代理で行うことをメインの業務としています。
冒頭で少し触れましたが、主な業務は以下の通りです。

・土地、建物の登記に関する業務
・会社、各種法人の登記に関する業務
・成年後見に関する業務
・相談、遺言に関する業務
・債務整理に関する業務
・裁判に関する業務
・その他の業務(供託手続き、不動産の筆界特定手続き、外国人の帰化申請手続きなど)

不動産相続時、司法書士はどこを見て選ぶ?

では、相続登記を依頼する司法書士は、一体どこを見て選べば良いでしょうか?
具体的には、以下の点をチェックしましょう。

・相続登記に強いかどうか
・真摯に話を聞いてくれるかどうか
・良いことも悪いことも説明してくれるかどうか
・わかりやすい言葉で説明してくれるかどうか
・費用について細かく教えてくれるかどうか

相続登記に強いかどうか

司法書士はさまざまな法律関連の業務を代行してくれますが、相続登記を依頼するのであれば、そのジャンルに強い司法書士を選ぶことが大前提です。
具体的には、司法書士事務所のホームページや、各司法書士のプロフィールなどを見て、これまで相続登記代行の実績があるかどうかを確認しましょう。
ちなみに、相続登記に強い司法書士の特徴としては、他にも以下の点が挙げられます。

・不動産の相続手続き漏れを防いでくれる
・相続登記手続き開始前に、概算の金額を示した見積書を作成してくれる
・相続登記の業務を効率化して、料金を抑えられる など

真摯に話を聞いてくれるかどうか

相続登記を依頼するのであれば、できるだけ真摯に話を聞いてくれる司法書士を選びましょう。
具体的には、相談時にすべて意見や要望を聞き入れた後、最適なプランを提案してくれる司法書士です。
逆に、依頼者の話にしっかり耳を傾けず、自身の意見を押し付けてくるような司法書士は、あまり信用できません。

良いことも悪いことも説明してくれるかどうか

相続登記の手続きを進める上で、どうしても問題が発生してしまうことがあります。
例えば、費用が依頼者の予算よりも高くなってしまうケースなどが挙げられます。
また、このような問題について、依頼者に一切説明せず、とりあえず業務を受任してしまう司法書士も中にはいますが、依頼するのであれば、良いことだけでなく悪いことやリスクも包み隠さず説明できる方に依頼すべきです。

わかりやすい言葉で説明してくれるかどうか

司法書士は法律を扱う専門家であるため、業務に関する説明などにおいて、どうしても専門用語を使用することがあります。
例えば、“遺言執行者”や“法定相続分”、“遺留分”などの専門用語が頻繁に飛び出すと、依頼者の方は話についていけなくなるかもしれません。
よって、依頼するのであれば、なるべく専門用語を使わず、わかりやすい言葉で説明してくれる司法書士を選びましょう。

費用について細かく教えてくれるかどうか

司法書士に相続登記を依頼するにあたって、依頼者の方がもっとも気になるのが費用です。
費用に関しては、各司法書士事務所によって異なりますし、以下のような依頼者の事情によっても変動します。

・相続人は何人いるのか
・どこにある不動産なのか
・戸籍がどれだけ必要なのか
・遺言は存在するのか
・遺産分割協議は行うのか など

よって、依頼するのであれば、しっかりとした料金表がある司法書士や、最初の段階で丁寧に費用について説明してくれる司法書士を選びましょう。
また、状況によって、業務を進めてみないと費用がわからないという場合もありますが、そういった場合でもおおよその費用目安や、最大料金について教えてくれる司法書士は、とても信頼できます。

司法書士の探し方について

多くの司法書士事務所は、初回の無料相談、無料相談会などを開催しています。
よって、相続登記を任せられる司法書士を探したい方は、これらの無料相談会などに参加し、複数の司法書士の話を聞いた後、見積書を出してもらい、納得できるところを選びましょう。
また、ホームページで各司法書士事務所を比較すれば、相続に強いのがどの事務所なのか、ある程度予想は立てられます。
ただ、すべての司法書士事務所が、料金表をホームページに掲載しているとは限らないため、なんにせよ一度は無料相談会に参加した方が良いでしょう。

まとめ

ここまで、相続登記を依頼する司法書士の選び方、探し方について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
相続登記の代行は、費用を支払った上で行ってもらうものであるため、妥協せずにもっとも信頼できる司法書士を選ばなければいけません。
ただ、なかなか依頼する司法書士が決まらず、相続登記が進まないと、相続自体が滞ることになるため、スピーディーに行動することも考えましょう。

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