【土地活用】大規模な土地で健康ランドの経営を考える
地主様の中には、大規模な土地を所有している方もいるでしょう。
今回は大規模な土地を所有している地主様に向けて、“健康ランド”の経営という選択肢について解説します。
健康ランド経営における長所などを中心に解説しますので、大規模な土地をどう活かせばいいのか悩んでいる地主様は、ぜひ参考にしてください。
【土地活用】大規模な土地での健康ランド経営における長所とは?
健康ランドはその特性上、大規模な土地がなければ経営をスタートさせることができません。
お風呂だけでなく、飲食店やマッサージ店、ゲームセンターなどさまざまな施設が含まれることが予想される健康ランドの経営には、建物の敷地だけで500坪程度は必要だと言われています。
つまり建物以外の敷地面積も含めると、最低でも500坪以上はないと経営するのは難しいということです。
ただ健康ランドには、ロードサイドでなくても集客が見込めるというと長所があります。
なぜかと言うと、健康ランドにおける利用者のほとんどは、最初から健康ランドに訪れることを目的として来店するため、ロードサイドであるかどうかはあまり関係ないためです。
また健康ランドでの入浴と食事をセットで行う方が多いため、飲食店経営に向いていない立地でも集客が見込めるという長所があります。
健康ランドを経営することで、地域住民が交流する場が設けられることになるため、地域貢献ができるというところも魅力の1つです。
【土地活用】大規模な土地での健康ランド経営における初期費用について
大規模な土地を活用してスタートさせる健康ランド経営には、初期費用が莫大な金額になってしまうという欠点があります。
500坪以上の大規模な土地で健康ランドをスタートさせるのであれば、平均で5億円程度の初期費用がかかると言われています。
この金額は、会社員における生涯給与額をも上回っています。
したがって健康ランドの経営は、大規模な土地を所有し、なおかつ莫大な資産を持っている地主様でないとスタートさせることは難しいと言えます。
ただ健康ランドの経営は、初期費用が大きい分リターンも大きい土地活用です。
例えば年間の売上が2億円だった場合、利益は全体の30%程度となるため、6,000万円ほど得られることになります。
つまり初期費用約5億円を、経営スタートから10年以内にすべて回収できるということです。
多少初期費用が高額になっても、収益性を重視した土地活用をしたいという方にとっては、良い選択肢だと言えるでしょう。
【土地活用】大規模な土地がなくても健康ランド経営を始められる方法
先ほど健康ランド経営には、最低でも500坪以上の土地が必要だという話をしました。
ただこれはあくまで、飲食店やマッサージ店、ゲームセンターなどさまざまな施設を完備した“レジャー施設”としての健康ランドを経営する場合の話です。
近年では200坪程度の土地を活用して、お風呂に特化した健康ランドの経営をスタートさせる地主様も少なくありません。
健康ランドというよりは、どちらかと言うと“大規模な銭湯”に近いイメージです。
200坪程度の土地を活用した健康ランドでは、入浴料を格安にしたり、利用時間を制限したりすることで回転率をアップさせ、最大限に利益を出せるように工夫されています。
飲食店などの他の施設がない分を、回転率で補おうとしているということです。
この方法であれば、500坪以上の大規模な土地がなくても、健康ランドの経営をスタートさせられます。
またお風呂に特化した健康ランド経営であれば、大規模な土地を活用したレジャー施設としての健康ランド経営よりも、初期費用が抑えられます。
まとめ
大規模な土地での健康ランド経営について解説しました。
健康ランド経営は決して敷居の低い土地活用法ではありませんが、大規模な土地を所有しており、資産にも少し余裕がある方にとっては、チャレンジしてみる価値のある土地活用だと言えます。
ただ大きな資金が動く土地活用となるため、資金計画や土地の特性調査は必ず徹底しなければいけません。