更地となっている土地は、どんな活用方法がおすすめ?
何も使っていない、更地を持っている地主様はいませんか?
更地をそのまま持っているだけでは、維持するために税金などを支払わなくてはいけないので、金銭的な負担が生じてしまいます。
それよりも、土地活用を考えている人は多いと思いますが、どんな活用方法が良いのかを考えると、悩んでしまうこともあるでしょう。
土地を活用する、お勧めの方法を紹介します。
土地を活用する意味
そもそも、土地を更地のままにせず、何らかの形で活用する事に、どのような意味があるでしょうか?
土地活用の意味について、まず知っておきましょう。
土地をはじめとした不動産を所有していると、そこには固定資産税や都市計画税といった税金が課せられることになります。
これは、その土地を所有しているだけで納めなくてはいけないので、何も使っていない土地を所有し続けるというのはマイナスになってしまうのです。
土地の価格に比べて、税金はごくわずかなものではあります。
しかし、それが何年も積み重なると、決して安いとは言えなくなるのです。
そのため、土地を所有するのであれば、何らかの形で活用するべきでしょう。
また、土地を所有することで税金以外にも、管理費や維持費などがかかる場合もあります。
立地にもよりますが、放置された更地は雑草などが伸び放題となり、場合によってはごみの不法投棄もされるかもしれません。
雑草が伸び放題となっている土地は、そのまま放置しておくとどんどんと深く根を張っていくため、いざ除去しようと思ったときには意外に高い費用を請求されることがあります。
また、近隣の住民に迷惑となることもあるでしょう。
不法投棄も同様で、ゴミの一つを片付けるだけなら大した手間も費用もかかりませんが、それが積み重なっていくと、掃除するためにトラックを借りる必要も出てくる可能性があり、人手もかなり必要となります。
また、ごみが捨てられて放置されている土地や、荒れ放題になっている土地などがあると、そこにゴミを捨てることに対してあまり罪悪感を抱かなくなってしまいます。
そして、ゴミが捨てやすい場所となってしまうのです。
もちろん、ゴミの撤去費用については、その犯人が見つからない限りは地主様が負担することになってしまいます。
そうならないように維持管理をするためにも、費用はかかるのです。
その更地に、害獣や害虫などが住み着いてしまったことで、近隣の住民からクレームが寄せられることもあります。
更に、子どもが空き地で遊んでいたらそこに捨てられていた割れたガラスのビンのせいでケガをした、といわれたケースもあります。
その土地を勝手に占拠して犯罪行為が行われるケースや、ペットが入り込んでトイレ代わりにしているケースなどもあるので、多田の土地だからと何もせず放置してしまうとトラブルの原因となるのです。
このようなトラブルを防ぐ為にも、何らかの形で土地を活用しておくべきでしょう。
活用方法
それでは、どのような活用方法がおすすめとなるのか、具体的な例を示していきます。
それぞれお勧めの理由なども解説していくので、現在何も活用されていない土地を持っている地主様は、是非参考にして下さい。
まず、土地の活用方法としておすすめになるのは、トランクルームです。
これは、会社が自社倉庫に置ききれない在庫品や、翌年まで出番がないような季節ものなどを、一時的に保管するためのものです。
コンテナを貸し出し、その中に荷物を預けて保管しておくタイプのものをコンテナ型といい、広い倉庫や建物内をパーテーションなどで区切ることで、スペースを貸し出しそこに荷物を置くタイプのものをルーム型といいます。
ほとんどのトランクルームは、この2種類のどちらかのタイプです。
おすすめのポイントとしては、初期費用が少ないという点です、
アパートやマンションを建設するよりも初期費用は安くなり、さらに居住用ではない事から借地借家法にも当てはまりません。
そのため、解約して土地を処分する時に扱いやすくなるのです。
住人がいるわけではないので、近所から騒音などの苦情を受けることもめったになく、必要な管理としては荷物の保管がきちんとされているか、というだけなので、楽に管理ができます。
業者によるサブリースなども少なくないので、利用者が少ない場合でも収入が見込めます。
もちろん、利用者がきちんといれば自分で管理することもできるでしょう。
駐車場にしてしまうのもおすすめです。
建物が不要なので、土地を車の大きさに合わせて区切り、それを貸し出すだけでも収入を見込むことができます。
駐車場の代表的なものには、時間貸しとなるコインパーキングと、利用者が固定される月極駐車場があります。
どちらがより収益が大きくなるかは、その立地条件にもよるので一概には言い切れないでしょう。
最大の魅力は、基本的に管理が不要、という点です。
初期投資額も少なく、収入は基本的にそのまま利益となります。
何年かに一度、補修が必要となる事もありますが、それ以外はほぼかかりません。
そして、最もおすすめなのが、マンションやアパートなどの収益性が高い物件です。
大きな建物を建築する必要があるので、初期費用こそ高くなってしまいますが、満室だった場合の収益性はかなり高いのです。
もちろん、それは満室となった場合の話で、実際には空き室を抱えるリスクなども生じることになります。
また、それ以外にもいくつものリスクが考えられるでしょう。
例えば、滞納リスクというものがあります。
これは、入居者が家賃を滞納するリスクのことを示します。
他にも、物件を管理して入居者が快適に過ごせるようにする必要もあるので、手間暇はかかるでしょう。
もしも、管理をするのが難しい場合は、管理会社に委託することもできます。
また、リスクを軽減するためにサブリースや家賃保証サービスなどを利用することもできるので、そういったサービスの活用も考えるとそれほど大変でもないかもしれません。
他にも、土地を活用する方法には色々とあります。
しかし、最も考慮しなくてはいけないのが、その土地にあった方法で活用していくということです。
土地によっては、建物が3階建てまで、と制限されている場所もありますが、そんな土地に5階建てのマンションを建てることはできません。
だからといって3階建てにした場合は、部屋数も変わってくるので収益性にも変化が生じることとなり、赤字とならないようにするには色々と調整しなくてはいけなくなるでしょう。
このように、土地を保有していることで色々な活用方法が考えられます。
どのような活用方法であれば効果的になるか、また自分にはその活用方法が可能かどうかをよく吟味した上で、決定しましょう。
まとめ
更地は、ただ所有しているだけでも税金がかかるので、その分の損失が毎年生じることになってしまいます。
それよりも有効活用することで、利益を生み出すようになるので、様々な活用方法を知った上で、自分に合った方法を選んでみましょう。
場合によっては、更地から充分な利益を得ることができるようになるでしょう。