やむを得ず不動産を売却する方の中には、“この家を離れたくない”と考える方も多いでしょう。
そんな方々におすすめなのが、不動産売却後も継続して住居として住むことができるシステムです。
具体的にどんなシステムなのか解説しますので、不動産売却の前に1度チェックしてみてください。

不動産売却後も継続して住むことができるシステムについて

不動産売却後も継続して住むことができるシステムとは、“リースバック”というシステムのことを言います。
流れとしては、まずリースバックを取り扱う業者または不動産投資を行う投資家に対して、不動産を売却します。
所有者は自身からリースバック業者または不動産投資家に移ることになるため、継続して住むために売却者は賃料を支払います。
このシステムにより、不動産売却後も継続して住むことができるようになります。
つまり自身が所有する不動産ではなくなってしまうものの、賃貸物件として継続して住み続けることができるということです。
またリースバックにおける賃料は、しばらくの間不動産の売却益によって賄えるため、数ヶ月~数年は実質賃料なしで住むことができます。
さらにリースバックでは、経済状況に余裕ができた場合、1度売却した自身の不動産を買い戻すこともできます。
このシステムは、経済状況は苦しいものの、自身が所有する家から離れたくないという方に多く利用されています。

不動産売却後も継続して住むことができる条件は?

不動産売却後も継続して住むことができるリースバックを利用するためには、いくつかの条件を満たさなければいけません。
まずは、“賃料の支払い能力がある”という条件です。
リースバックを利用することで、賃貸物件に住むのと同じことになるため、当然賃料を継続して支払えるのかどうかはチェックされます。
リースバックにおける年間の賃料は、不動産の売却価格の1割程度が相場とされています。
不動産の売却価格が高いほど賃料も高くなるため、状態が良い物件を売却すれば得、古い物件を売却すれば損というわけではありません。
ちなみに安定した職業に就いているかどうかは、リースバックにおいてはチェックされないことが多いです。
ある程度の支払い能力があると判断されれば、正社員だけでなく個人事業主やパートの方でもリースバックを利用できます。
またリースバックにおいて不動産を売却する際は、必ずその不動産における名義人すべての同意と署名・捺印が必要になります。

その他の注意すべき点について

不動産売却後も継続して住むことができるリースバックでは、基本的に賃料を滞納することができません。
1度でも賃料を滞納してしまうと、強制的に立ち退きを命じられることになるので注意しましょう。
先ほど解説したように、リースバックにおける年間の賃料は、売却価格の1割程度が相場です。
したがって、周辺エリアにおける賃貸物件の賃料よりも、金額が高くなる可能性があることも考慮しておきましょう。
またリースバックによって売却益を得られると言っても、その金額は通常の売却価格に比べて3割前後安くなります。
リースバック業者または不動産投資家には、後々不動産を再び売却する義務が発生するため、必然的に最初の売却価格は安くなってしまうのです。
したがって、少しでも不動産を高く売却したいという方にとっては、あまり向いていない方法だと言えるでしょう。

まとめ

“不動産を売却したい”、“でも離れたくない”という方のために、売却後も継続して住むことができるリースバックについて解説しました。
ただリースバックは、賃料が支払えなくなると強制的に立ち退きを命じられるシステムであり、少し利用の判断は難しいです。
利用を検討している方は1度専門業者に相談し、リースバックができる状況なのかどうかを判断してもらいましょう。

 

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