分譲マンションを購入しようと物件を探している方は、“定期借地権付き”のマンションを目にしたことがあるでしょう。
定期借地権が付いているマンションには、通常の分譲マンションとは違う利点と欠点があります。
今回はその利点と欠点について解説しますので、魅力を感じる方は購入を検討してみてください。

定期借地権が付いているマンションと通常の分譲マンションの違い

通常の分譲マンションは、“所有権付き”のマンションです。
一般的に所有権付きのマンションを購入すれば、そのマンションの専有部分、またはその土地の所有権を得ることになります。
つまり専有部分、またはその土地はマンションの購入者が自由に使用でき、その自由は所有権を持っている限り継続します。
これに対して定期借地権が付いているマンションは、契約期間が終了するとマンションを更地にし、その土地の所有者に返還する必要があります。
この点が定期借地権が付いているマンションと、通常の分譲マンションの大きな違いです。
また通常の分譲マンションの所有者は、土地・建物にかかる固定資産税、都市計画税などの税金を納めなければいけません。
一方定期借地権が付いているマンションの場合、土地に関する税金を納める必要はありませんが、土地の所有者(地主)に地代を支払う必要があります。

定期借地権が付いているマンションにはどんな利点があるのか?

定期借地権が付いているマンションには、“購入価格が通常の分譲マンションよりも安い”というメリットがあります。
通常の分譲マンションが100%だとすると、定期借地権が付いている分譲マンションは70%程度の価格で購入可能です。
つまり、これまで諦めていた一等地の物件であっても、定期借地権が付いているマンションであれば購入できるかもしれないということです。
また定期借地権が付いているマンションでは地代を支払う義務があるものの、土地そのものの固定資産税、都市計画税を納める義務はありません。
そして契約期間が終了したら更地にし、土地を返還する義務があると言っても、通常定期借地権が付いているマンションで用いられる“一般定期借地権”の契約期間は50年以上です。
したがって契約期間は、ある程度年齢を重ねてからマンションを購入するような方にとっては、それほど重要ではないと言えるでしょう。

定期借地権が付いているマンションの欠点について

定期借地権が付いているマンションには欠点もあります。
それは、“住宅ローンを組みづらい”という欠点です。
定期借地権が付いているマンションは、通常の分譲マンションよりも担保価値が低くなるため、借入ができる金融機関はある程度限定されます。
また定期借地権の期間が減っていくと、それに比例して資産価値はどんどん下がります。
したがって、将来マンションの売却を考えている方にとってはあまりおすすめではないと言えます。
また先ほど購入時のコストが抑えられるという話をしましたが、定期借地権が付いているマンションを購入する際には、通常の分譲マンションを購入する際には必要ないコストがかかります。
地代はもちろん、購入時の修繕積立金、解体積立金の額によっては、結果的に通常の分譲マンションを購入する際と同程度の費用がかかるかもしれません。
さらに言うと、定期借地権が付いているマンションで支払う必要がない税金は、あくまで“土地に対する税金”です。
土地自体は借地のため税金の対象外になりますが、建物の所有権は購入者が持っているため、当然建物に対する税金は支払わなければいけません。

まとめ

ここまで、定期借地権が付いているマンションと通常の分譲マンションを比較してきました。
先ほども少し触れましたが、ある程度年齢を重ねてから転居する方が定期借地権付きのマンションを購入すれば、通常手が届かない良い立地に住むことも可能です。
ただ売却を考えてマンションを購入したい方は、思惑通りに売却できない可能性もあります。
利点と欠点を理解し、熟考した上で購入しましょう。

 

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