「いつかは自分の家を!」と、不動産を探している人の中で「借地権付き」という言葉を目にした人も多いのではないでしょうか。
しかしながら、「借地権とは何か」、あるいは「借地権が付くのと付かないのでは何が違うのか」、疑問に思われた方も少なくないですよね。
今回は、この借地権と所有権を比較し、各々の良し悪しをご説明しましょう。

・そもそも借地権とは?所有権とは?

借地権も所有権も、賃貸ではなく自分の建物を所有するという点では同様です。
この二つの違いは、“その土地を誰が持っているか”です。

所有権とはその名前の通り、その土地を所有しているということで、建物の所有者が土地を購入していることになります。
対して、借地権は土地の所有者は地主です。

言い換えると、借地権は自分ではない誰かが所有する土地の上に自分の建物を持つ権利ということになります。
ここで「他の人の土地に自分の建物を建てる」ということに、さらに疑問を持たれるのではないでしょうか。

それでは借地権と所有権を比べていきましょう。

・借地権と所有権はここが違う!

借地権と所有権の一番の違いは購入時と購入後の費用です。
建物だけでなく、土地も自分のものとなる所有権の方が、購入時の費用は高いです。
また、買った後も土地の所有に関する税金がかかります。

その点、借地権では土地の所有者は地主であるため、都市計画税や固定資産税、取得税といった税金の負担はございません。
加えて、土地を借りることにより、所有権を有するときの7割程度で購入できるメリットもあります。

それでは、借地権の方が良いのでしょうか。

借地権は上記のお金の負担が小さい代わりに、地主に地代というものを払わなければなりません。
ということになると、せっかく自分の家を手に入れたのに、それを底地人に払うことに不満に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、借地権の譲渡や売却、建物の改築や増築に地主の承諾を得なければならず、これもまた煩わしく感じる方もいらっしゃると思います。
以上の要因から、どちらにもメリット、デメリットが存在し、容易にどちらか一方が良いとは言えないように思われます。

・借地権と所有権とではどちらが良いのか
借地権と所有権の長所・短所が分かったところで、どちらを選択するかは、やはり借地権者の状況に答えがありそうです。

多少費用が大きくなっても、自分の土地や建物をある程度自由に持ちたいと考える方は所有権を、逆に少しの不自由を得ても安く不動産を購入したい方は、借地権を選択した方が良いでしょう。

不自由とは書きましたが、借地権の問題は地主の承諾を貰えない…などといった、借地権者と地主の人間関係が問題になることが多いです。
ということは、借地権者と地主の相性が良ければ、問題ないということになります。
いずれにしても、無断で増改築などを行わず、しっかりと承諾を得ることが重要です。