みなさんの中で、不動産の中でも、特に「借地権」について知りたい人はいませんか?
地主などの底地人から土地を借り、その上に自分の建物を所有する場合、その土地を借りる人に与えられるのが借地権です。
今回は、借地権を所有する三つのメリットについて、みなさんにご説明したいと思います。
借地権を所有するメリットとは一体、何なのでしょうか?

・借地権を所有する三つのメリット

借地権のメリットの一つ目は、「土地を購入するより安いこと」です。
地主から土地を借りているので当然のように感じますが、具体的には、土地を買うより3割程度安く買うことができます。

安価で購入できるということは、例えば“都市部に近い”など、自分が本当に望んでいる条件を満たす手助けになるということです。
大抵の人にとって不動産は一生に一度の買い物ですから、立地の選択肢が広がるというのは、実際、かなり嬉しいですよね。

二つ目は、「税の負担を軽減させられること」です。
借地上の建物は借地権者が所有するものではありますが、その借りた土地は底地人が所有しています。
つまり、建物が建っている土地の取得税がかかりません。

同様に、都市計画税や固定資産税の負担もなく、それらの納税義務者は地主など底地人にかかるのです。
建物を所有し続ける限り、税金は毎年支払わなければなりませんから、購入してからかかる費用を今後も軽減させられるのは、ありがたいですよね。

三つ目は、場合によっては「所有権と変わらないように感じられること」です。

かかる費用に差はあれども、“他人の土地”と“自分で購入した土地”の決定的な違いについて、詳しく分からない方も多いと思います。
その点について、早速、ご説明しましょう。

まず、借地権には、旧借地権、普通借地権、定期借地権があります。
それぞれに特徴はありますが、旧借地権と普通借地権は、契約を更新すれば借地権を失わずにすみます。
一方、定期借地権は、契約更新がなく期間が終わると返還となりますが、その期間が50年以上である場合が多いです。

旧借地権と普通借地権を比較すると、前者はどちらかと言うと借地権者側が強く、後者は地主の正当な都合で契約を解消できるようになったという違いがあります。

・借地権を所有するメリットはデメリットでもある?

これまで、借地権のメリットをご紹介しましたが、デメリットは何かあるのでしょうか?

先ほどご紹介した、土地を借り、税金の負担を軽減させられるメリットは、一方で、地主に地代を払わなければならないデメリットでもあります。
当然、税の負担額などをトータルで見た場合、安く済んでいるのは確かですが、“地代を払う”ということに、少なからず抵抗を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そうならないためにも、購入前に、実際の税金負担額と地代を天秤にかけて考える必要があるでしょう。

また、自分の所有する建物の増築や改築には底地人の承諾が必要です。
承諾せず、無断で実行した際は、最悪、借地権を失う可能性もあります。
自分一人の意志決定ではどうしようもないケースもあるということを、是非、知っておいてください。

ご自身のインカムや今後想定し得るケースについて、事前にきちんと話し合い、賢いライフプランを構築していきましょう。